投資での資産運用は、将来が見えない年金制度に代わって自分の人生を守ってくれる大切な手法にもなりえます。マイホームの頭金には数百万円から1000万円くらいの時間が必要です。このような大金を作るのに大変参考になった大富豪ウォーレンバフェットさんのバリュー投資の考え方についてご紹介したいと思います。



まずはとあるサラリーマンの人の投資の様子をご紹介します。

  • レバレッジをかけて一攫千金を狙った。しかし、期限がきてどこかで自分の希望しないタイミングで強制的に売却しないといけないこともあった
  • デイトレーディングに憧れて、短期間での売り買いを繰り返した
  • 主にIT系、ベンチャー系の企業で短期に暴騰を狙った時

これらの投資手法で運用している時は、大きく儲けることもありますが、その逆もあり、総合的には安定した資産拡大にはつながりませんでした。

そのサラリーマンは改めて投資手法を学び、投資のやり方を全面的に変えることにしました。

  • 不祥事で落ち込んだ株式を買って、その後じっと年単位で保有(例:マクドナルド)
  • よく知っているビジネスをやっていて、安定している企業の株式を買って長期保有

このような投資に切り替えると、その後は着実に資金が増えていくようになりました。

これはバフェットさんの投資手法について書かれた本を読んだときに、なるほど、と合点がいく投資の考え方があり、それを忠実に体現したからでした。

確実な資産形成を行うために守るべきルール

  • その時々の人気化した株式は見送る(高値掴みになるから)

  • マーケットの人間は短期志向であると理解して、自分の動きを考える

  • 短期志向のマーケットの人間は、優良な企業にも関わらず世の流れで時に過小評価をする

  • 一次的な悪材料や市況の悪化で株価が下がった優良企業に投資を集中する

  • 投資をしたら短期の上下は気にしない。年単位でじっと待つ

  • 但しこの逆張りは、しっかりとした基盤を持った企業のみについて考えるべき

  • 優良企業の評価のポイントは以下の通り

    • 持続的な競争力を持つ企業であること。例えば特徴的なそこでしか買えない商品、サービスを提供している企業で、かつそれが生活に密着していてリピートされているとなおよい。

    • ROE(当期利益÷自己資本)が高く安定していること

    • ROA(営業利益÷総資産)が高く安定していること

    • EPS(1株当たり利益)のトレンドが過去10年間上向きであること

    • 長期債務が少ない、またはすぐに返せること

    • 労働組合が強すぎないこと

    • インフレや原料費の高騰を価格に転嫁できる仕組みを持つこと(例:燃油サーチャージ)

    • 内部留保を蓄積していること

    • 自社株買いを行ったことがあること、これからも行ってくれること

このような優良企業を、マーケットの悲観論、または一時的な悪材料での株価下落タイミングを狙って仕込むことがバリュー投資の本質です。




そしてもう一つ大切なことがエグジットのタイミングである。れについてはバフェットさんは以下のように説明しています。

適切なエグジットのタイミング

  • 基本的には持続的な成長力を持つ企業は10年スパンで長期保有

  • しかし、例えばその瞬間の投資利回りが債券利回りと変わらなくなるような異常な株価高騰が起きた時

  • 想定しなかった競合が登場した時

  • M&A等で自分の知らない事業構造に変化した時

  • 自分が満足できる目標株価に達した時

これらのタイミングでは売却を行い、次なる仕込みのタイミングをじっと待つのです。

デイトレードはもちろんうまくいくこともありますが、大きなリスクを伴います。着実にリスクをコントロールして資産を増やすにはぜひこのバリュー投資の考え方は念頭に入れておいて頂きたいと思います。

獲物を水面下でじっと待つワニのように、優良株の洗い出しを日々続けながら、株価の急激な暴落による投資のチャンスを狙うことで確実な利益を手に入れられる、とバフェットさんは説いています。

バフェットさんは1000万円を3兆円にふくらました投資家です。彼の考え方をしっかり理解することに損はないのではないとおもいますし、数年のうちにマイホームの頭金は確実にできると思います。