浦安市日の出の中央に位置する日本航空の浦安社宅(通称、日航浦安)は、新浦安の発展の歴史そのものでした。

そんな日航浦安が、この度完全閉鎖となりました。

 

日の出地区がほとんど空き地だった開発初期に建設され、日本航空社員の若い世代の家族が住みはじめました。

当初は敷地中央にテニスコートなどもあり、憩いの場になっていました。

日本航空の経営悪化に伴い、全社宅施設が野村不動産に売却され、リースバックの形で社宅として賃貸することになった経緯があります。

中央のテニスコートは廃止され、野村不動産により「プラウド新浦安マリナテラス」として開発、販売されました。

そしてこの度、ついに日本航空は日航社宅の完全廃止に踏み切りました。

社員は近隣の賃貸物件に移住し、会社からは手当の形で家賃補助を受ける制度に切り替わりました。

すでに社宅からは全員退去となり、区画は立ち入り禁止となっていました。

役目を終えた社宅が静かに眠りについた印象です。

お疲れ様でした、とつい呟いてしまいそうです。

 

日航社宅跡地はどうなるのか?

さて、社宅の廃止に伴い、この跡地はどうなるのでしょうか?

すでに日本航空は当該不動産を野村不動産に売却しています。そのため、この後の意思決定は全て野村不動産の判断に委ねられます。

この土地は低層住居専用地域なので、低層の建物以外は建設ができません。

従って順当に考えると、

プラウド新浦安マリナテラス2(仮)として、開発されることが一番可能性が高いでしょう。

一方で、高洲の三菱地所によるマンション「新浦安マリンヴィラ」と戸建て「パークハウスステージ新浦安」の開発を見ていると、販売に一定の時間がかかるマンションに比べ、戸建ては発売すれば即時完売という状況となっているため、場合によっては戸建ての開発になる可能性もあります。

野村不動産の戸建ては、プラウドシーズン、という冠名となっています。

(出社:野村不動産HP)

設置可能戸数が少ない中で戸建てになった場合は、地の利がとても良いため人気物件となる可能性も高いでしょう。

いずれにしても、新浦安の街の価値はより高まる開発になっていくことと思われます。