東京オリンピックもいよいよ2年後に迫りました。
インフラ整備は、負の遺産にならないように注意は必要ですがオリンピックで急激に物事が進みます。
ロンドンでも新たにロープウェイができたり、鉄道が整備されました。
浦安市は京葉線を中心にどのような発展をとげるのでしょうか?検証してみたいと思います。
まずオリンピックにおける京葉線の位置付けですが、多くの競技が幕張で行われること、ディズニーへのオリンピックついで訪問が見込まれること、オリンピック後には第3のディズニーパークが開業予定であること、葛西臨海公園にもラフティング施設が開業すること、などを考えると目下JRの中では最重点強化必要路線であると言えます。
線路容量は通勤快速と特急を残すとなるとパンパンで、今回のダイヤ改正でも武蔵野線のマイナーチェンジしかできませんでした。
選挙公約等ではしきりに羽田との接続を視野にりんかい線と京葉線直通問題が議論になっていますが、果たしてそれは本当に一番重要なことなのかは実は疑問に感じています。
その理由は以下の通りです。
直通になることで実は大きなデメリットが発生しうるとみています。
①新木場からの始発で座れなくなる
②東京〜新木場の本数が激減、りんかい線本数も結局新木場で折り返さないと本数が半減させないといけない
③有楽町線乗り換え需要がもっとも多いのに、なぜ繋がっているからという理由だけで安易にりんかい線につながるという結論になるのか不明
④東京都の鉄道問題は、メトロ都営地下鉄問題で東京都が理由でメトロが上場できないくらい奥深い問題
⑤現状の線路のままりんかい線直通させるなら、通勤快速と特急は廃止せざるを得なくなり、近隣自治体と千葉県の賛同が得られなくなるリスク
⑥埼京線の遅延が京葉線にも影響して、ダイヤ乱れまくるリスク
こんなに大変な思いやリスクを冒し、失うものがあって得られるものは
「京葉線=りんかい線の乗り換えの2分間が節約できる」
のみしか思いつきません。りんかい線=京葉線直通を強く求める理由が、実はあまり合理的ではないように感じてしまいます。
そこで提案したいアイデアがあります。
スタックする京葉線、りんかい線直通問題を待ち続けるくらいならば、いっそのことメトロ有楽町線が新浦安まで複々線化も兼ねて延伸してしまう、というプランです。
全線高架橋になるため建設費はかかりますが、JRとメトロの優良民間企業二社と利益を享受する沿線自治体の連携であれば、ファイナンスの観点で現実性はより増すように思います。
新木場での乗り換え数も有楽町線の方が多く、ニーズとしてはむしろりんかい線直通よりも理にかなっています。
京葉線、りんかい線の直通は建設費がかからないことは大きなメリットですが、複々線化しないと東京行きの本数が激減し、京葉線ユーザーの利便性はさがり、乗客からはかなりのクレームにも繋がると思われます。またディズニー需要をさばききれないかもしれません。
そうなると複々線化を主眼として計画を練ることも、真剣に検討する必要があるのではないかと考える次第です。
もちろんいきなり複々線化ではなく、まずは新木場から有楽町線の線路を上にあげて、京葉線につなげ、直通運転を実現させることから始められます。これにより、早期に京葉線の利便性を高めることができますし、東京行きの本数は減りますが、有楽町線の有楽町駅と京葉線東京駅は実は目と鼻のさきです。
↑勝手なイメージ図。、
さらに、これにより埼玉、東京、千葉が1つに繋がることになります。素晴らしい鉄道ネットワークになると思っているのですが、いかがでしょう。
浦安市内は複々線用地は基本的には千葉県と浦安市により確保されてます。一部2000平米が順天堂、3000平米がオリエンタルランドに売却されましたが、この二社ならば必ず協力頂けるでしょう。
肝心の浦安市自体も複々線化は必要、という認識を発表されています。
いま私達が声を上げて推進すべきは新木場=新浦安の複々線化をベースに、有楽町またはりんかい線への直通運転の実現ではないでしょうか。
この施策の有効性は小田急線の今回の複々線ダイヤ改正を見て頂ければ、同じロジックが当てはまりますので、お分り頂けるかと思います。
次の選挙の時に、ぜひ本件についてはマニュフェストとしてご検討頂きたいです。
京葉線の線路容量についての考察は こちらに纏めてみましたのでお暇なときにご覧ください。