あまりに突然だったファミリーマート・シーサイド新浦安店の閉店ですが、さまざまな事情を検討すると別の見え方ができるかもしれません。

もしかすると計画的、前向きな閉店かもしれません。

ご存知の通り、当ファミリーマート、ラジェントホテル、マリナガーデンは大和ハウスさんによる一括借り上げの定期借地による土地の上に建設された商業施設となります。

事業用定期借地は、基本的には途中解約はできません。流石に貸主も守ってあげないと、不動産賃貸業などやってられなくなります。

借りた側からすれば、更地のままにしておけば賃料の垂れ流しとなり、そのままにしておくインセンティブは大和ハウスさんには一切ありません。

さらにはすでにコンビニとして建ててしまった建屋を壊すとなると大きな減損になります。

当のファミリーマートは直営ではなさそうで、大和ハウスさんが関係したフランチャイズ運営ではないかと推察されます。(関連情報は未公開のため真偽は未確認の推理です)

いずれにしても土地は大和ハウスさんの賃貸であることは間違いない為、このファミリーマート跡地と建屋については、大和ハウスさんが戦略的に活用する方向性が検討されていると思われます。

昨今ではスターツさんも地域の声を踏まえて、既存建物のリノベによるスターツショッピングセンター(仮)の開業を発表したばかりです。

大和ハウスさんもこの動きは当然捉えているはずで、また近隣には500戸のアイルズ、533戸の三菱地所のマンションができ、需要が増えることも踏まえたマリナガーデン新浦安の開発計画を検討されているものと思われます。

建物を壊すことはまずないと思いますので、建物を活用し、これまでのファミマ機能をさらに強化する形で、新しい活用をされるものと想定しています。

これまでも当ファミリーマートでは夜はディズニー客により、凄まじい量のお弁当が売れていました。見る限り経営不振による撤退ではないように思われます。

コンビニ機能は新しくできたウエルシア薬局でカバーされます。ただし、ウエルシアではお弁当がほとんど売っていません。

そうなると、レストランの付いていないラ・ジェントホテルの食事対応、新浦安の特に南側に不足する飲食対応の為に、当ファミリーマート建屋と周辺土地を活用する可能性が考えられます。

いまは単なる楽観的な推測ですが、近く真実が見えてくるかもしれません。

じっくりと今後の動向を待ちたいと思います。