パンク寸前の過密状態のラッシュアワーの京葉線
京葉線の複々線化や直通運転は、かねてより浦安関連の選挙でも多くの方のマニュフェストにも書かれています。しかしその、実行力権限と財源は浦安市にはありません。
単に陳情だけでは民間鉄道会社が投資はしません。鉄道会社が投資をするのは、安全を守るため、または、需要が増える時、のみです。
現時点では確かに混んではいますが、まだ捌けないほどの量とまではいえません。沿線開発がなければこのままでもなんとかいけるでしょう。
しかし、実際はすでに海浜幕張にて、4000戸の新築分譲計画があり、検見川浜でも現在500戸の分譲が販売中です。海浜幕張の大型タワーマンションはすでに着工が始まっています。
ディズニーも巨額投資を行いキャパシティを増やすべく、すでに本社を新浦安に移転しています。
もしかしたら第3のパークも作られるかもしれません。
新浦安でも、アイルズ、クオン新浦安、三菱地所レジデンスによる人口増、場合によってはヨーカ堂後地にマンションができることも可能性としては想定されます。
このように考えると、京葉線の混雑率は近い将来パンクすることは明らかでしょう。
さらに2020東京オリンピックでは京葉線はその会場をつなぐ大動脈になります。
混雑率の緩和には、車両を増やすか、増発するしか選択肢はありません。
車両を伸ばすにはホームの延伸が全駅で必要ですがほぼ全線高架の京葉線には不可能です。
つまり解決策には増便しかありません。
線路容量とは何か
鉄道が何本運行できるかの指標は線路容量です。
が線路容量の方程式となります。
hは高速列車同士の時間間隔
vは全列車に対する高速列車の割合
rは追い抜き駅に低速列車が到着してから高速列車が到着するまでの最小時間間隔
uは追い抜き駅を高速列車が出発してから低速列車が出発するまでの最小時間間隔
v’は全列車に対する低速列車の割合dは線路利用率
であり、h、r、uはいずれも分単位です。
要は分母が小さくなれば容量、本数が増えるわけで、単純に言えば高速列車がなければ最大化されるわけです。
つまり蘇我からの通勤快速と特急をなくさないともはやこれ以上の増発できません。しかし、それはさすがに浦安の自己中心的発想になってしまい、地域間の合意は不可能です。現実的な方策ではありません。
そこで、線路容量を一気に2倍にするために複々線という手法を取る必要が出てきます。
新木場〜新浦安までの複々線がもしできれば、
・普通列車の増発
・りんかい直通直通(逆にこれがないと東京〜新木場がパンクする)
・新浦安折り返しで新浦安始発東京行き/りんかい方面行き
などの増発施策を実現することができます。
蘇我からの列車の混雑も抑えられて皆幸せです。
しかし、それを単に陳情するのが今までの活動でした。
民間は、JRは、陳情されたからといって収入が上がらない路線に設備投資をするはずがありません。よほど需要が増えなければJRが複々線にする動機はありません。
国からの予算も取ることも必要かもしれません。
そしてなにより、市として需要を増やす施策を打つ必要もあるでしょう。
浦安は観光を軸とした地域活性化が必要です。そしてディズニーを核として実現する実力があります。人々が週末を過ごす都市型リゾートとして、お台場ではなくて、新浦安で過ごすような未来をつくるべきです。
多くの人が都内から浦安に集まり、新浦安駅の需要が増やし、だから、複々線が必要なんだというストーリーを作らないといけません。
2020東京オリンピックは、京葉線にフォーカスがあたるまたとないチャンスです。ここでやらなければ、もうこの先は難しいでしょう。
今こそ徹底的に動くべき時ではないでしょうか。