2018/11時点に、千葉県は新たに県内の洪水水害被害予測を更新し、発表しました。

浦安市でも注意をしなければならない区域があることが改めて公表されています。

人命を守ることはなによりも大切なことであり、行政の最優先課題です。

そして、市民側もリスクについて平時から意識を高め、いざという時の行動計画を日頃から立てておくことはとても重要です。

それでは千葉県の最新予測の詳細を見ていきましょう。

まず、用語の定義です。

この定義に基づいて、千葉県内の各地の津波高さと到達時間は以下の通りとなります。

そして、この時の浦安市内の浸水被害想定が以下の通りです。

こうしてみるとやはり、以前から浦安ファンにおいても指摘をしている三番瀬の護岸は水害リスクに対して十分ではないものと考えられます。

さらに高潮となると、より広範囲のダメージが想定されています。ほぼ市内全域が水没です。

ただし、薄い黄色の部分は30センチ未満なので、床下浸水程度でたいした被害にはならないと思います。

ピンク色のエリアや、土地をかさ上げして作られた低層住居専用地域のマンションの半地下になっている一階部分などは要注意です。

災害はいつくるか分かりません。明日起きたとしたら、と想定して準備をしておかなければなりません。

この予測図から言えることは、津波警報や高潮警報が出た瞬間に、日の出方面のなるべく総合公園に近い方に逃げるべきだということでしょう。

避難所になりうる中で一番総合公園側にあるのは、日の出南小学校です。

総合公園の岸壁は東日本大震災をきっかけに、大掛かりな新築に等しい補修を行なっています。

単なる護岸なのに、セーブコンポーザーによる地盤改良まで行われており、文字通り鉄壁の守りとも言えます。

さらに日の出8丁目に向けて造成が新しく海抜が高くなるため、総合公園側の方が水害には強い地勢となっています。

ただし、陸の孤島になることが想定されるため、2〜3日の非常食をストックしておくことが重要でしょう。

また、水害時における避難には、子供は必ずライフジャケットを着るべきです。夏休みにプールや海でも使えますし、安いので買っておいて損はないでしょう。

 

そう考えると、課題は三番瀬の護岸でしょう。

中長期的には、満潮+4メートルの水害にも耐えうる護岸の整備を早急にやるべきです。三番瀬の薄くて古い護岸では浦安を守ることはできないでしょう。

経年劣化でヒビも入っています。

さらに高洲、明海、日の出地区の陸の孤島対策として、東京湾側には船が接岸できる港湾施設を整備すべきです。

ディズニーという巨大産業があるおかげで、平時には羽田や品川との定期船を運行し、維持費を稼ぐことができます。

そんな浦安だからこそ事業化できるのに、なぜやらないのでしょうか。こんな好条件を活用していないというのは、とてももったいないと思います。

今そこにある危機を行政と市民で真剣に見つめ直し、浦安の街を断固として守り抜きたいものですね。