京葉線の千葉みなと駅を降りてすぐの海に面した公園に、常時満席の大人気のレストランがあります。 ここに千葉市の革新的な民間活用による公園活性化の素晴らしい取り組み事例があります。

公園の中に設置された商業施設で、定期借地の賃料が市に入ってくる建設費や運営収支は全て民間によるものです。

PFIを最大に活用した大成功事例と言えます。 浦安市の総合公園で言えば、多少値上げしたとは言えバーベキュー広場使用料とわずかな飲食物販販売収入しかなく、それに対して巨額の建設費用や日々の公園管理費が税金から投じられてきました。

高洲の公園ではパークゴルフにある東屋の屋根を作るのに2000万円もの税金が投じられたと言うのだから驚きです。

この辺りのこれまでの市政の資金の使い方は徹底して内田市長がチェックして頂いていると思いますが、千葉市の熊谷市長はそもそも公園内の施設整備や運営に1円も税金を使わず、むしろ民間から土地の賃料を得る手法の導入に成功しています。

千葉みなとのPFI活用

千葉みなとの公園におけるPFI活用事例は以下の通りです。 ポイントは、これだけ立派な商業施設の導入を税金を投じることなく成功させている点です。

正確に言えば、船便を開設したい千葉市の計画との連携を図り、ターミナル機能を持たせた商業施設となっており、千葉市は施設の一部スペースを借受ける形(ここは出費)で船便の運航を行なっています。一方で地代は民間から受け取っています。

何も考えない自治体であれば全額税金を使って施設を整備しているところを、千葉市では民間に資金を出してもらいファイナンスできたことになります。

平日も連日満席の商業施設

千葉みなとの様子をレポートします。

まず公園の配置図は以下の通りで、桟橋を囲むように公園が設置されました。

区画整理事業で小規模工場があった区域が再編されたものです。 浦安市にもおなじような場所がありますね。 あの場所ももしかしたらこのような事業を行えれば浦安市のさらなる発展に繋げられるかもしれません。

それでは駅からの様子をレポートします。

京葉線の千葉みなと駅を降りてロータリーから海の方は3分くらい歩きます。

すると目の前には美しい公園が見えてきます。

最初に目に入る建物が「アマンダセイル」です。ランチバーベキュー、夜はビアガーデンとなるレストランです。週末はウェディングが行われます。 プールも付いています。

続いてその隣にある建物が「Ocean Table」です。

重厚な自動ドアを抜けると、そこにはハワイのワイキキにあるレフトランを思わせるような素晴らしいレフトランがありました。

ランチタイムは食べ放題ということもあり、平日でもずっと満席の状態です。大人気の地域の憩いの場になってきます。

テラス席は海を眺めながら食事ができる人気スポットです。滝も流れています。






そして、その先の桟橋の向かい側に昨年PFI活用で誕生した商業施設があります。

巨大な商業施設「K’s Harbor」には以下のような施設が入っています。

一階にはカフェとレストラン、そしてダイビングショップがあります。

建物の半分を占有するのが海の見えるレストラン「Pier 01」です。

ニューヨークの臨海商業施設ピア17を思い出します。

右手のアクリルで作られた黒く見える部分は巨大水槽です。

一階部分には千葉市が借り受けているターミナル機能があり、工場クルーズや千葉みなとクルーズが開催されています。

近い将来、船で東京湾の各地を結びたいと千葉市は考えています。

一階のダイビングショップ

二階の飲食施設とテラス席。美しい眺めです。

マッサージもあります。

施設のすぐ目の前には港湾施設が整備されています。



浦安市は今なにをすべきか?

今回の予算措置で、三番瀬に面した素晴らしい土地に、税金で小さな建物が造られようとしています。

これまでの市政時代から構想があった三番瀬学習施設です。

しかし美しい三番瀬を一望できるこんな素晴らしい場所をそのような使い方をして良いのでしょうか。

そしてこんなに素晴らしいロケーションであれば税金を使わずとも、必ず手をあげる民間事業者がいるはずです。

この土地にもし千葉みなとのオーシャンテーブルのような商業施設が出来たら、どれだけ市民の生活は豊かになることでしょうか。

ぜひ内田市長の新しい市政における見直し刷新対象にして頂きたい事案です。

内田市長が公約に掲げられた三番瀬の市民解放とも極めて親和性の高い施設になると思われます。

税金を使わずに市民生活を豊かにすること、また、イトーヨーカドー閉鎖に伴う飲食商業施設・市民の集いの場所の不足問題の解決にもなります。

ぜひ今回の市議会で十分な議論と再検討が行われることを願っています。

内田市長には多くの市民が期待しています。きっと大きな刷新を打ち出して頂けるのではないでしょうか。期待を胸に次なる発表を待っているところです。