住宅購入は大変大きな買い物であり、住宅ローンは融資の中でもかなり組みやすいローンであるとはいえ諸費用含めかなりのお金が出ていきます。

そんな時に自分で選べる火災保険の補償内容については、初期費用を「安くしたいから」ということで火災保険のカバー内容を削減している人も少なくありません。

中でも水災保険は相応に保険料が上がるので入っていない人も多いかもしれません。またローンが終わった後に再加入を忘れているケースもあったりします。

しかしながら、昨今の台風の超巨大化を見るに、浦安にいつ今回のような巨大な台風が来てもおかしくはない気候になってしまいました。今回はそんな最近の気象動向を踏まえて、浦安に住むにあたって日頃から考えておくべき点について書いてみたいと思います。

 

浦安の中でも、特に元町地区は標高が低く川の近くにあるため、ハザードマップでも内水氾濫の危険が指摘されています。高潮も浦安にとってはリスクですが、標高をみるとまずは新町から元町方面に向かって流れていく可能性が指摘されています。

これらの被害を防水インフラでなんとか守ることももちろん重要ですが、この5年間を見ても今回のような巨大台風に立ち向かえるような市内のインフラ整備は進んでいません。

よって、巨大台風のような自然災害には、

①とにかく命を守る方法を普段からシミュレーションしておく

②壊れたら保険で直す。むしろ綺麗にできる!くらいの心のゆとりが早めの避難につながります。

と割り切って考えることが大切です。

①については、特に戸建てやマンション一階の方は、頑丈で高さのある小学校中学校などにとにかく早めに避難することが重要です。

そして②については火災保険で対応できるように、普段から保険の内容はしっかりみておくことが大切です。

火災保険と聞くと火事の時にしか使えないように思われがちですが、転んで床に穴を開けてしまったとか子供が暴れて間違えてドアを壊してしまった、と言った場合にも適用されるケースがあります。

台風で外溝が壊れた、屋根が飛んだ、植木が根こそぎ折れたなども保険金の対象になることがあります。保険会社によってはお見舞金制度があり、被害額+10〜15%ほどが追加で支払われる保険商品もあります。

そして台風や大雨の時の浸水には、「水災特約」をつけておくことで保険の対象となります。(但し、通常は水害の水面高さ45センチ以上の被害に限る、などの制限があるがあります。最近はその被害を保証する商品も出て来ました。)

逆に水災特約に入っていないと、浸水被害にはいかなる場合にも、一切の保険金が出ない点については要注意です!

最近の浦安では元町で野村不動産のマンション、高洲では三菱地所の低層マンションや戸建てが分譲販売されています。一階部分の水害が懸念される声もありますが、保険に入ってさえいればいざと言う時になんとかなります。

常にご自身のお宅の所在地に応じて、今回のような超巨大台風がもし直撃したらどうなるのか?を想定し、そのリスクに応じて適切な保険への加入をおすすめします。

一時的に万円単位の追加費用にはなりますが、今後間違いなく保険料は上がっていきますし、保険の備え有れば、いざとなったら保険金で家を綺麗に新しくしてしまおうくらいに開き直った気持ちで避難所に行くことが可能です。被害が出た時の損害に比べれば保険料など皆無に等しいでしょう。

人命を最優先して行動できる心のゆとりを保つためにも、火災保険についてはぜひフルカバーで入ることをおすすめします。