浦安の日の出に位置する三番瀬に面した広い敷地の開発計画ですが、2017年末より内田市長名で三番瀬環境観察施設の計画概要が掲示され、2018年の夏から工事が始まっています。

2017年度の予算で、18年5月開業で新しく建物が建ちます。

今回は浦安市三番瀬環境観察自然園について総まとめしてみます。

 

建物の計画概要

建物の計画概要は以下の通りです。

 建物の用途: 集会所機能や倉庫

 建設費は約1.5億円(建物工事のみ。他に外構費用等を支出)

 2階建、約230平米の床面積

 

2000平米もある土地で海を眺める超一等地ですが、建築面積は160平米の小規模施設に留まることになりました。

普通の戸建て、例えば、隣のアイルズの計量鉄骨造組み上げの工法だとこの広さであれば5000万円程度で建築可能だと思われますが、エレベーター等も設置してされることから1億円超の予算が組まれています。

 詳細な設計図面

 駐車場や噴水広場を併設

堅牢な鉄骨造の造りになります。

その周りにいくつかの自然をテーマにしたエリアが公園内に設置される予定です。

2018年年末には外構工事も近隣業者さんに発注が決まりました。

 

日比谷公園のスポーツカフェのような活用ができたら地域の価値を大きくあげられたはず

東京都が日比谷公園で素晴らしい民間と連携した商業施設をオープンするなか、浦安市では、こじんまりとしているわりに億単位の費用がかかる施設ができることについて、市民の皆さんはどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。

浦安市の担当課さんは、能動的な事前ヒアリングも、周辺住民への事前説明会も実施しなかったようです。

本来は事前に市民ニーズをしっかり聞いた上で億円単位の建設費を支出すべきではなかったのではないかと感じます。

パブリックコメントの結果を見ても、市民の意見はバラバラです。このような状態で計画をおしすすめて良かったのか、疑問が残ります。

市民が主役という公約は本件についてはどうなってしまったのでしょうか。

普段は本当に市民のために親身になって相談に乗ってくださる浦安市さんなのに、この案件だけはあまりにも強引でした。

市民には見えない、何か大きな見えない政治的な力が働いているのかもしれません・・・。

 

もはや後戻りはできない

すでにここまで建物が出来てしまうと、今更市民ニーズに応えた商業的地域活性化施設に、と陳情しも無理でしょう。

壁や窓の取り付けまですでに始まっています。

貴重な一等地の土地だっただけに残念です。

もしこの場所に、日比谷公園のランニングスポーツカフェのような素晴らしい商業施設がもしこの場所にできていたら、浦安市の新たな地域活性化の拠点となり、再び成長と発展につながるきっかけなる案件になったことは間違いないでしょう。

三番瀬や総合公園の遊歩道の一番の利用目的は散歩、ランニングとサイクリングであることは自明です。(人数ベース)

その市民生活を豊かにするためにこの施設を活用できるように、今からでも行政として本格検討して頂けたら、沢山の市民が喜ぶのではないでしょうか。

例えば一階だけをうまく民間に貸与して地域活性化に官民連携で取り組むような方式は、これからでも十分に検討でしょう。

浦安市のサステイナブルな成長のために、さまざまな手法を検討し、本施設の最大活用を推進頂きたいと思う次第です。