今回の記事では、松崎さんの選挙公約についてご紹介をしたいと思います。
YouTubeをはじめられた松崎さんからの直接の政策方針説明動画はまだ配信されていませんが、政策パンフレットから分かる松崎さんが思う浦安の未来像、政策方針についてご紹介したいと思います。
まず初めに、松崎さんの政策が纏められたパンフレットをご覧ください。
ご覧の通り、テクノロジーを使った先端技術都市を目指す政策が各所に盛り込まれています。
シリコンバレーはテクノロジーの導入やそのインキュベーションのエコシステムを域内に作り上げることで、凄まじい都市の進化と発展を遂げました。
埋立でできた土地である浦安ゆえ、日本の中でも屈指のPoCに向いた好条件です。この立地を活かすことで浦安では最先端技術をどんどん取り込むことは可能です。
テクノロジー導入や未来像にほとんど触れていない内田さんの目指す浦安像の政策と、松崎さんの目指す浦安の将来像にはここに大きな違いがあります。
シリコンバレーでは、テクノロジーの発展に注力したことで人も集まり、資本も集まり、不動産価値も大きく値上がりしましたし、雇用もたくさん生まれ、年収も増大化しました。
松崎さんが本気でエコシステムまで作り込む決意であるならば、浦安版ミニシリコンバレーも夢ではないかもしれません。そうなると、市民の皆様が保有する不動産等の資産価値も大きく向上し、資産形成にもつながります。
この部分は、選挙の候補者選びの大きな判断基準になると思われます。
またYouTube動画にて、市民の皆さんにとって関心が高いと思われる交通インフラ政策を動画の中で発表されていました。
「羽田〜浦安の海上交通(船)」
です。
松崎さんは浦安の地形を活かし、親水性の観点でこのプランを発表されていましたが、このインフラは災害対策としても極めて重要です。
水面下では県知事候補者とも議論は進めており、松崎さんが選挙に勝たれた場合には、実現する可能性がかなり高いものと想定されます。
この海上交通案は既に浦安ファンでも記事にしたことがある長年の計画であり、松崎さんが市長になった際にはいよいよ実現するかもしれません。
以前、羽田空港のターミナルビル運営会社の方々とご面談する機会があり、ちょうど彼らが羽田空港の船桟橋を管理しているため、浦安との定期航路の開設について打診をしてみました。
出所:日本空港ビルデングHP
今は交通の為と言うよりは、観光の側面の強い船便ですが、今後は交通輸送の為の航路にアップグレードさせたいと日本空港ビルデング社(羽田空港)としては考えているというコメントでした。
羽田空港側は今でも浦安市との航路開設には前向きです。
松崎さんの考えとしては、鉄鋼団地にある護岸を活用すべきとプランで検討しているとのことです。
防波設備も必要とのことで一定の設備投資は必要ですが、PFIによる民間資金での建設も可能かと思います。
何より災害時に簡単に孤立してしまう浦安市の弱点を、この船便開設と、船着き場の整備により解決にすることができます。
浦安側の意思で実現可能な話だと言う印象を受けましたので、今回の市長選挙結果によっては浦安の臨海インフラは大きな進化を遂げることになるかもしれません。
京葉線からりんかい線への直通運転、そして羽田空港までの延伸の要請をしていますが、実はそこにはデメリットもあります。
線路容量の問題から、これ以上の増便は京葉線は困難です。そうなるとりんかい線側からも京葉線に電車が入ってくるとなると、東京方面の電車を間引きするしかなくなります。東京駅方面に勤める人の生活には大打撃です。
りんかい線はしょっちゅう狂う埼京線のダイヤの乱れの影響を受け、大幅に遅れることが日常茶飯事です。これが京葉線に直通運転をすると、京葉線にも響いてしまいます。朝の大変な時間に電車がこない、大混雑、と言うことが頻繁に発生するでしょう。
また、りんかい線ユーザーの方も新木場で今まで必ず座れたものが座れなくなります。上野東京ラインの開業でまさに同じことで多数のクレームが出たことは有名な話です。(上野東京ラインは並行する山手線と京浜東北線の混雑が半端なかったので、JRとしてはやるしかなかったのですが)
京葉線のりんかい線への直通問題は、複々線化とセットでなければデメリットを抱えるリスクも考えておかねばなりません。
しかし複々線化となると膨大な費用が発生する為、実現は遠のきます。
ですから、船便で羽田空港とつなぎ、旅行客、そして羽田空港勤務者の足として活用する意義は大きいと考えられます。
さらに、別のYouTubeにて過去に熊谷さん、松崎さんの連携で誘致されたレッドブルエアレースのように、新たな賑わいイベントとしてEVによる市内サーキットレース、フォーミュラEの誘致についても取り上げられています。
フォーミュラEについては市議の今泉さんが何度も議会で要望されていた案になります。
(出所:香港経済新聞)
足元を固める政策に特化した内田さんの公約と、松崎さんの公約はこうした大スケールなプランについて語る部分も大きな違いの一つかと思われます。
ただし、その実現可能性については精査も必要かと思われます。