スターツショッピングセンターの1階部分にはやはり当初から話があったヤオコーさんに決まりました。店舗名は「 ヤオコー浦安明海店」となるそうです。

営業時間は10時〜21時30または22時の模様です。




ヤオコーは東野にて長らく経営されていましたが、今回新浦安地区に初進出となります。地理的に新浦安の方々にはあまり馴染みは高くはなかったかもしれませんので、本記事ではヤオコーさんについて少し研究してみたいと思います。

 

ヤオコーさんの歴史

1890年に「八百幸商店」として埼玉県で事業を始められたのが、今のヤオコーさんです。

1988年には上場を果たされ、今や東証第一部の大手小売銘柄の一つとなっています。

お膝元である埼玉を中心に、関東一円に200店近い店舗を出店しています。

現在浦安には東野店が営業されています。東野プールの後にヤオコーさんのマクドナルドでおやつというのはお決まりのパターンです。

東野店はすぐ隣にアール元気さんが価格勝負で出店されたため、以前に比べると当然採算は厳しくなっています。今後、規模の経済の追求のために東野と明海の二店舗体制で進め、どのように経営効率化を進められるのかには注目が集まるところです。

こちらはヤオコーさんの中期経営方針説明の抜粋ですが、2019/3期に成長戦略として記載されている「都市型旗艦店」の中に「浦安明海店」が含まれるのでしょうか。




ヤオコーさんのこれからの経営方針

ヤオコーさんは以下の通り、「地域コミュニティの場」としての機能を重視されています。

その地域の冷蔵庫がわりとして、気軽に一日に何度もご来店いただけるような便利なお店づくりを目指しています。そのために、清潔で快適な環境でゆったりとしたお買い物をお楽しみいただけるようなレイアウト、食事メニューの提案、下ごしらえサービス、駐車場の充実やレジでお待たせしない体制などを、実行しています。また自由にお使いいただける「キッチンカフェ(休憩所)」はお客さまとの触れ合いの場を提供する地域コミュニティの場としてご利用いただいており、クッキングサポートではお客様の毎日の食事のお役に立てるよう、お料理の提案を行っております。(ヤオコー社HP)

その他、流通における鮮度に最新の注意を払った美味しい食材提供を大切にされています。

2017年4月にはエイヴィを買収し、子会社することで一気に経験を拡大しており、引き続き店舗の拡充を目指しています。

小売事業は、最近のしまむらの事例に見られるように規模拡大が比較的容易なため、ややもすると増収減益に陥りがちです。イトーヨーカドーもその苦汁を舐めています。しかし、このヤオコーさんが素晴らしいところは、上場以来常に増収増益を達成していることです。

(出所:ヤオコー社開示資料。以下同じ)

増収は誰にでもできますが、連続増益は企業努力の賜物です。ヤオコーさんではこの人材不足の中で、IT投資等により人件費の高騰を抑えることで利益を出していることは、有料な小売事業者の証といえるでしょう。

減価償却費は増えていますが、それは効率化の為の成長投資の結果でもあり今後のキャッシュフロー成長には期待が持てます。企業の価値は単純利益ではなく、キャッシュフローで評価されるものです。その点においてもあるべき経営の真ん中を進まれている会社と言えます。

また、地域を大切にする姿勢も消費者としては魅力が高いでしょう。B2Cのビジネスでなによりも大切なことは、お客様やアルバイト=地域の輪の中で、どれだけEmotional Connectionをつくれるか?ということに関わります。

このエモーショナルコネクションが出来上がると、他社他店よりも高くても、このお店を支えたいという感情がお客様の中で先行し、利益率が上がりますし、なにより顧客獲得コストが格段に下がります。

昨今の健康ブームにも訴求した商品展開にも注力されています。

PBでコストを抑えつつも、高い商品力で顧客に訴求する戦略です。

最後に株式としての魅力ですが、安定的に増配をしている姿勢は素晴らしいことです。

競合には減配や無敗もある中で、良い株主利益型経営をされていると思います。

また、そこまで高い利回りではないですが、株主優待もあります。

以下のいずれかを選択(×年2回)
(1)買物優待券(1枚100円)
(2)ミネラルウォーター500ml(24本入)
 ・100株 … (1)10枚(2)なし
 ・200株 … (1)20枚(2)1ケース
 ・1,000株 … (1)50枚(2)2ケース
 ・2,000株 … (1)100枚(2)4ケース

新浦安の発展に、このような会社であるヤオコーさんが協力していただけるということは、地域にとっては良いニュースであると思います。