2018年4月より、新しいおさんぽバス路線が開設される予定です。




ルート案は以下の通りです。案とはなっていますが、これで確定でしょう。

循環型のバスなので、片道最大で35分の乗車となります。

おさんぽバスのコンセプトは乗り換え無しで市内のどこにでも行けることで、特に交通弱者の方々への地域の足となることです。

若者が普段使いするにはいささか時間がかかりすぎる為、ニーズとはマッチングしないと思いますが、おさんぽバスのような行政施策は、これからの都市の在り方を考えれば極めて重要だと思います。

 

これからの都市の在り方=「コンパクト+ネットワーク」

建設関係の企業と一緒に地域活性化に関する仕事をしていると必ずでてくるキーワードが「コンパクト+ネットワーク」です。

人口減少と公的サービスの在り方について論じたソリューションの1つであり、国土交通省も真剣に推進する考え方です。

詳細は国土交通省のサイトにありますので割愛するとして、この考え方の側面から浦安市を見てみるとすでにコンパクトさは既に形成されており、ネットワークもベイシティ交通により細部にまで張り巡らされています。

コンパクト+ネットワークの観点からは、浦安市は既に先進的な都市であると言えるでしょう。

そんな中で現在の浦安市には少しだけ弱い交通ネットワーク部分があると考えています。

新しいおさんぽバス案について

浦安市のホームページで、おさんぽバス路線案についてのパブリックコメントが募集されています。

ただ、法制度に則った形式論的なパブリックコメントの聴取というやり方はやめて頂きたいです。出したところで何か改善や計画変更が行われるということはまずありません。それでは市民もコメントを出す時間が無駄になります。

物事を決める前の段階で「主役となる市民」に対して、広く意見を求めるパブリックコメントの在り方を、内田新市長の号令で実現させて頂きたいと思います。

さて、おさんぽバスに話を戻します。

まず今回の新しいおさんぽバス路線案ですが、なぜ日の出地区は端までバス路線を張り巡らさせないのか。いささか不思議です。

500戸の住居が新たに日の出7〜8丁目に完成しつつあります。これをあたかも何もないように無視し、聖徳学園まで南下したら、また北に戻っていってしまうルートに設定した理由が不明です。

大江戸温泉に行きたい時もワンブロック歩かないといけません。

せっかくの新路線であり、毛細血管のようなバスネットワークを作るためのおさんぽバスなのですから、日の出地区のルートは再検討を頂くべきではないでしょうか。

高洲側では公園側まで路線が通っているわけで、なぜ日の出は一部地域が除外されているのか、やはり理由が分かりません。

そして最大の課題である浦安市に欠如した交通ネットワークは、南北間のスムーズな公共交通です。

バスを乗り換えれば行けるのですが、新浦安駅でバス停が分離しており乗り換えも大変ですし、時間もかなりかかります。

内田新市長が選挙期間中に明海大学での答弁会で発言されていた、「エクスプレスバス」をおさんぽバスとしてぜひ実現させて頂きたいものです。

特に商業が衰退する浦安市日の出地区の活地域性化のためにも外部からの人の呼び込みは極めて重要です。

そこで提案するバスルートは以下の通りです。

マリナガーデン新浦安内バス停(新設)

↓4分

日の出公民館

↓4分

新浦安駅前シンボルロードバス停

↓8分

浦安駅

↓8分

一ノ江(折り返し)

この路線がもしできたら、浦安市内の南北の交流が高まるばかりでなく、より多くの方々が浦安に流入し、浦安市内消費が高まる期待が持てます。

都営バスが利用しているバスによる信号制御システムも活用し、さらなる時間短縮にも取り組むこともできます。

元町と新町の人口動態の違いや経済圏の隔たりは南北をつなぐ交通ネットワークの弱さにも起因しているでしょう。

南北の交流を高める公共インフラを作ることで、浦安市全体の交流人口が増大し、それは浦安市のさらなる発展に必ず繋がるのではないでしょうか。