2020/3の浦安市議会が閉会しました。
今回はコロナ対策のために一般質問はカットされ、早期に閉会しています。
一般質問はいろいろと聞ける一番ダイナミックな場ではありますが、状況が状況なだけに適切な判断であったと思います。
そんな中でも少し目を引くやりとりがあったので引用させていただきます。
以下、市議の折本議員のブログに今回の予算についての異議が載せられていました。市内でも疑問の声も多く聞こえるこども図書館建設と、新浦安駅前のチャレンジショップです。
以下、運用折本議員のブログより引用します。
(以下引用)
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(折本市議)こうした点を考えたときに、やはり私が疑問に思えてならないのが、仮称子ども図書館についてです。
本予算では仮称子ども図書館整備事業として1億円近くが計上されておりますが、本市が公表した浦安市子ども図書館基本計画(案)では同図書館の工事費は税込で16.5億円との概算が示されております。
しかし、昨今の逼迫した状況下での巨額の公費投入が、果たして市民の理解を得られるのか疑問です。
また、子ども図書館を日の出公民館の隣に作ることについても、先日の教育民生常任委員会においても、舞浜や当代島の子供たちが通えるのかといった利便性の面からも質疑がなされておりました。とはいえ、子ども図書館は市長公約であり、市長なりの思い入れがあることは承知しておりますので、私も図書館の構想自体に反対しているのではありません。
ただ、新たな公共施設を、しかも子どもの数が減少する新町に建設するのではなく、マーレのような既存の施設を活用する方法を検討すべきではないでしょうか。このマーレについては、指定管理者による国際センターの運営など、事業の成果検証が十分に行われているとは言い難く、今後大いに有効活用の余地があると考えます。せっかくやるからには、多くの市民に理解され歓迎されるような形での事業にして頂きたいと願っております。
また、新たな財源による歳入確保についても、いまだ改善の余地があると思います。たとえば、マーレ一階のチャレンジショップについて、市は本年度も継続し、そのための予算を計上しておりますが、私は先の一般質問におきましても、新規創業支援と称して、入居者に新浦安駅前ロータリーに面した一等地のスペースを無償で貸し出し、さらに電気代の半分を市が負担するようなやり方で使うのではなく、優れた立地条件を活かしてテナントに貸し出せば高い貸付収入を得られるのではないかと質問いたしました。
ところが市は、昨年度のチャレンジショップの事業成果を十分に検証したとは言えないなかで、事業継続を決定したことは、公有財産の活用による新たな財源確保のための努力が不十分ではないかと言わざるを得ません。
(引用終わり)
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この2点の予算は確かに何のために我々の税金が使われるのか、その結果としてどんなベネフィットがあるのかは疑問が残ります。
総額で20億円近い費用を投じる大きな建設になります。市民一人当たり1万円、一世帯あたり3〜5万円の負担をして建設することになります。そこにさらに運営費用も毎年かかってきます。
これまでの行政アンケートは「こども図書館はあったほうが良いか?」という聞き方でした。それでは誰もが無いよりはあったほうがよい、と答える人が多くなるのは自明です。
しかし、それだけの金額があれば、市内全体にかなりの数の防犯カメラをつけること、学校でのプログラム教育の設備を購入したり、例えば塾に行くための補助金を出す、保育園を無償化/減額するなどかなりいろいろなことができそうです。総合公園に立派なカフェ施設を作って業者を誘致することも出来るかもしれません。図書館は収入は取れない法律になっていますが、同じ費用でも運賃を収集できる浦安市内を南北に結ぶラピッドバスを設置することもできます。
市民が本当に必要として望んでいる施策について把握するために、かなり広範囲に施策をリストアップし、それを全市民にアンケート調査をするなどしていただいて、本当の市民ニーズに応えた施策などを来年3月の市長選挙前に展開していただくと、選挙もよい形で迎えられるかもしれません。