(以下は過去時点における記事です。当物件は、スターツが購入したことが判明しています)

イトーヨーカドーの撤退後について、噂されているドンキホーテとなる可能性について考えてみました。ドンキホーテ社は、昔と違って地域に溶け込むための努力をかなりされてきているようです。確かに小売業は地域に愛されなければならない商売です。その路線になることはある種当然とも言えます。



まず、以下の記事を見てください。

メガドンキ、豊橋出店へ 1月9日閉店のヨーカドー建物取得

セブン&アイ・ホールディングス(HD)が閉鎖する方針の総合スーパー「イトーヨーカドー豊橋店」(愛知県豊橋市)を含む建物と周辺の土地を、ドンキホーテHD傘下の不動産会社が取得することが分かった。すでに9月末に契約を結び、2017年3月1日に取得する予定。大型ディスカウント店「MEGA(メガ)ドン・キホーテ」の出店を計画しているとみられる。

イトーヨーカドーは全国でも閉店を加速させています。撤退しているのはイトーヨーカドーのみならず、GMS全般が苦しんでおり、撤退整理をしています。そこに目をつけて、居抜きで物件を借りてとにかくコストを抑え、新規に出店を加速させているのがドンキホーテです。



ドンキホーテの経営戦略

ドンキの成長の原動力は豪華な店舗や本部主導運営が当たり前になってしまった大手GMSに対し、地道な運営方法や居抜き物件でローコスト出店するという安売り業態の基本を貫いてきました。

ドンキを創業者は「地域一番店でなければ小売業は意味がない」が持論。地域にある競合店に対し客数や売り上げ、利益で上回ることを常に目指しています。

「GMSの大量閉鎖時代の到来で我々の出店チャンスは広がる」とドンキホーテ社長の話です。

ドンキは居抜き物件が多くあります。立地さえよく家賃が安ければ、前業種が何だったかにこだわりません。ディスカウントストアにとっては、いかに初期投資を抑え、運営コストを抑えられるかが優先されるからです。

ドンキの17年6月期は30店以上出店する約80%を居抜き出店が占める見通し。GMSの大量閉鎖時代の到来で、ますます居抜き出店のチャンスが広がるとみています。

ドンキはかつて長崎屋というGMS企業を買収し傘下に入れました。長崎屋は現在約40店を展開し、ほとんどがドンキの大型版である「メガドン・キホーテ」に業態転換し成功しました。

このメガドンキホーテが、新浦安に来る可能性は低くはないかもしれませんね。



新浦安にドンキホーテが進出する可能性

ドンキホーテの出店戦略は、かつての若者たむろ場所のドンキホーテではなく、地域にとって安くて良いものを提供する店舗、ということであれば市民からも歓迎される可能性もあります。

メガドンキホーテとは、単にドンキホーテを大きくしているだけではないようです。


ドンキホーテと言えば、店内中に陳列された商品が特徴的な店だか、MEGAドンキホーテは、商品の陳列にも余裕をもたせています。

普通のデパートのように、ゆったりと商品を見ることが出来るように、狭い通路は作らず、家族連れでもゆっくり商品を見て回ることが出来るように陳列されています。

そして、ドンキホーテと最も違う点は、生鮮食品が売られているというところ。ドンキホーテではお菓子や調味料、加工食品などは販売されていても、野菜や果物、肉や魚と言った生鮮食品は販売されていません。MEGAドンキホーテではスーパーに買い物に行くのと、同じ感覚で生鮮食品を購入できます。そして、もちろん価格の安さは生鮮食品についても変わりません。

今日の食材を買いに来ると同時に、安い日用品も買うことが出来るようになります。お客さんの中には平日はスーパーとして、休日はディスカウントストアとして使いわけを楽しんでいる方もいるそうです。

つまり、オーケーストアにデーツーが重なったようなお店になります。

これはオーケーやデーツーもうかうかしているとダメージを受けてしまうかもしれません。デーツーはシマチューに比べて少し価格が高い印象があります。

新規参入によって、新浦安がさらにお手頃な商業エリアになるかもしれません。

ただし、そのせいでまたまた撤退が加速するリスクもあり、もしメガドンキホーテが来るとして、それが中長期的に浦安にとってプラスかどうかは、時間がたたないと分かりません。

果たしてイトーヨーカドーの後はどうなるのでしょうか。もうすぐその答えが発表されます。