日本の各地で夜景を活用した地域活性化の取り組みが行われている
夜景といえば「百万ドルの夜景」と言われている神戸や函館のような小高い山に登って見る夜の宝石が大変有名です。
例えば、函館では駅からほんの10分くらいの所にロープウェイ乗り場があり、片道五分の空の散歩で山に登ると、そこには素晴らしい夜景が広がっています。 まるで心を洗われるような絶景ですね。 市内にある小高い山を活用した素晴らしい観光資源化の例です。
同じく北海道内の釧路でも夜景が活用されています。釧路のフィッシャーマンズワーフと名付けられた建物の裏には川が流れ、美しい夜景が楽しめます。
この景色は実に素晴らしく、暖色系のランプ灯のような街灯の光が、川と橋を優しく包んでくれています。
一方で浦安に目を向けると、小高い山などどこにもありません。埋立地ですからね。
ではどうすれば良いのでしょう。何か打開策はないのでしょうか。
その答えはすぐお隣の千葉市にありました。 山がないなら、特別な場所から夜景を見れば良いのです。
その特別な場所とは、海の上。 お隣の千葉市では、港と船を活用し、夜の工場を海から眺める「ナイトサファリ」の船便が運航されています。
普段は単なる工場なのですが、夜海の上から見ることでそれは格別、特別な景色に変わります。
この取り組みは千葉に限らず日本各地にあり、旅行者のみならず地域の方々からも人気を得ています。 例えば有名な四日市コンビナートも、この海上から見る夜景で一躍有名な観光スポットになりました。
その視点で浦安を見て見ましょう。
大変素晴らしい夜景が海の上から見る浦安にはあります。 人は優しい暖色系のライトにくつろぎ、安らぎを感じるわけですが、そんな場所が浦安にはあります。そう、ディズニーはまさにその暖色系のライトで埋め尽くされている場所です。
また、新浦安のシンボルロードも実は暖色系のライトがまっすぐに続く美しい道路です。羽田のランウェイ22に着陸する時は、浦安の優しく暖かい光がを空から見ることができます。
今でも浦安って、本当に綺麗だなぁとしみじみ感じます。
まずは今すぐにできるホテルエミオンの最上階や、新しくできる東京ベイ東急ホテルで夜景を楽しむというマーケティングをもっと推進しても良いのではないでしょうか。
ただ、白色LED化が進んでいるので、もう少し観光視点で色選びをして頂きたかったと思います。残念です。
同じ場所でも夜景になるとその美しさの中身は全く変わります。
夜景を活用した地域活性化施策を浦安で実現することで、浦安には新たな観光需要がうまれ、浦安のGDPを増大させることができます。
これを実現するには、浦安への船便の新設が必要と考えています。議論が早期にすすみ、一日でも早く実現できないかと願っています。
境川の河口には浚渫すればすぐに使える港湾が用意されています。
浦安は航空関係者の居住が多く、その通勤需要は多くあります。リムジンバスがこれだけ多頻度で出ていることからすると、船便の利用数も相当程度見込めると思われます。かつ、ディズニー需要(新浦安ホテル)も見込むことができ、空港側で荷物を預けるエクスプレスチェックインなどを行えば、利用者の安定性を期待できるのではないでしょうか。
さらに、この夜の海上からの浦安クルーズができれば、もう一泊して浦安を楽しもうという観光動機になりますし、港湾の周辺の準工業地域に商業施設を作れば来訪者の浦安に対する満足度を高めることもできます。
ハイアットプレイスやディズニーセレブレーションホテル、三井ガーデンホテルとの連携も可能です。
浦安市からの働きかけで、国、県と連携して実現できる大変大きな施策として、浦安のために実現を願っています。そして船の整備は災害対策にもとても有効、むしろ不可欠なインフラです。
平時は観光活性化、非常時には救援拠点となる一石二鳥のソリューションではないでしょうか。