浦安市内から浦安を見ただけでは見えてこない課題が、海外から浦安を見ると分かることがあります。

 

人々が旅行先に行って、ホテルやレストラン、観光地の情報などを探すためにまず確認するのがインターネットです。

一昔前の時代には観光ガイドブックでしたが、もはや重い本を持ち歩く人は少なくインターネットの情報にとって変わられています。

そしてグローバルにユーザーが多い旅行サイトの1つがTrip Advisorです。

トリップアドバイザーは旅行者自身による書き込みでコンテンツが生成され、未来の旅行者のために観光情報が日に日に書き加えられているウェブサイトです。

ホテルは到着前にクオリティの確認の為に情報をチェックし、現地では特にレストラン情報の使用頻度が高いようです。

このサイトでurayasuのレストランを見ると、なんとほぼ全てのレストランがディズニーリゾートの中のレストランなのです。

これがすなわち何を示しているかというと、海外からの旅行者は舞浜から外には行っていないということです。

これは浦安にとっては大変大きな機会損失であることを意味します。

浦安のシティプロモーション活動が目指すべきこと

内田市長がストップをかけた以前のシティプロモーションは、莫大な税金を投入して京葉線の中と東京駅のコリドーで動画を放映しました。

しかし、その視聴者のほとんどが新浦安を知っている人または日帰りのディズニー客だったと思われます。

知っている人は新浦安にすでに来ているか、スルーしている人であり、日帰りのディズニー客はディズニーの後にはそのまま帰ってしまいます。

あのようなシティプロモーションに税金を投入してもうまくいかないのは少し考えてみれば当然だったのかもしれません。

浦安の価値を拡大し、外からの来訪者を増やすためのシティプロモーションには舞浜以外にも来訪者が訪れたくなるような場所を強い意志を持って作り出す必要があります。

それを外国人や遠方からの来訪者に向けて発信し、もう1日、2日・・の浦安ステイを増やしてもらうように浦安の魅力をPRしていく必要があります。

ハワイのワイキキは元々はただの湿地でした。それを本気で観光地化しようと自治体が努力し、土地を作り、ワイキキビーチを作り、今や世界有数のリゾートになりました。ワイキキビーチの砂も外部から運び入れ、今も定期的にメンテナンスしています。

以前のワイキキは下からの湧き水と海水で土地が作れなかったため、まずは運河を作り湧き水を止め、その後土地を作りました。そして観光地とするためにワイキキビーチを人工で作りました。そのワイキキビーチ沿いには観光客をもてなすたくさんのレストランや商業施設が建設されることとなりました。

浦安も埋立を含めてその創造の歴史はワイキキに近いものがあります。

三番瀬の活用を軸に、浦安を世界のリゾート地にすることが次世代の浦安を作ることになるのではないでしょうか。

その活動の様子、開発の様子を世界に向けて動画配信していくことが、素晴らしい効果的なシティプロモーションになるのではないでしょうか。

三番瀬がTokyo resort beach に変化・進化していく様子を動画で流すだけでも、そのPR効果は大きいのではないかと思います。

そのスタートを切るためにも、三番瀬環境学習施設のための用地は、正しい効果的な活用が望まれます。

参考記事: 三番瀬学習施設用地は人々が海を楽しめる商業施設の誘致に!

浦安は必ず世界に誇れるリゾートシティになることができると思います。後はその舵取りと本気度だと思います。