11月下旬にニューコースト新浦安の三階がオープンします。

そのかなりの広さを使い、家電量販店のノジマが出店することが決まっています。

すぐ隣にK’s電機がある中で、ここにノジマが出店するのはなぜなのでしょうか。

 

まず家電量販店業界におけるK’sとノジマですが、2017年度売上高ではそれぞれ5位、6位と準大手の中で競争を繰り広げています。

ノジマさんからすると、K’sさん独占状態の新浦安マーケットに対し、ニューコースト新浦安の目新しさを背景とした集客力とともに参入できるのは、美味しいディールだったのかもしれません。

かたやK’sさんからすると、完全に顧客を奪われる戦いになります。

しかし、御存知の通り、家電量販の業界構造はかつてのように「となりのお店と比べて高い、安い」ではなく、アマゾンのようなネット通販が一番のライバルになっています。

結局店舗価格は何の意味もなく、ネット価格に張り付いて、実店舗は立ち寄りした有限の顧客数を取り合う構造に陥るはずです。

ニューコースト新浦安もすでに土日でもフードコートには空席も散見されるようになり、集客力がそこまで高いとは残念ながら言えない状況下において、K’sさんもノジマさんもあまり嬉しくない状況に陥るリスクがあることは容易に想像できます。

(最近の週末18時前のニューコースト新浦安フードコート)

定期借地権で建設されているK’sさんは、いざ採算が悪化してくれば、期限とともに撤退し、あの広大な土地がまた野原になるリスクも十分ありえます。それは新浦安にとっては大損害です。

将来のことは分かりませんが、地域内で意味のない不毛な競争を招くようなテナント誘致はすべきではなかったのではないかと感じています。

中長期的にどのような結末になるのか、引き続き注視していきたいと思います。