開店初日から大盛況のニューコースト新浦安でしたが、三階の予定店舗の中に少々気になる店舗名がありました。
三階の予定店舗マップはこちらです。
この中に「314 スタジオアリス」という文字があるのをみて、少し不安を感じています。
ご存知の通り、道路挟んだ斜向かいのトイザらス新浦安店の中に、すでにスタジオアリスは出店しています。
こんな近くに2つも出店するのであれば、相当強い需要があり、潜在顧客数を捌き切れない場合しかありません。
そうでなければ店舗移転となり、トイザらス側の店舗は畳むことになるはずです。
些か不安になったため、スタジオアリスの業績を調べてみました。
まず年次の営業利益ですが、スタジオアリス社のIRによると以下の通り、少なくとも成長銘柄と言える状況ではなさそうです。
さらに足元の売上推移も見てみます。
こちらもいまいち冴えない状況です。
全店舗の総計なので個別店舗の状況は推察にはなりますが、少子高齢化のトレンドの中で、かつ、新浦安は同世代への偏りが多い新興宅地である事、小学校の生徒数減少を踏まえると二店舗を維持する理由は無いように思います。
そうなると見えてくる予測としては、トイザらスの新浦安からの撤退です。
新浦安のトイザらスの土地は定期借地であったと思いますので、期限満了により返還されるという仮説も現実味を帯びてきます。
その時に店舗がなくならないように、スタジオアリスは先手を打って移転を決めた可能性があるかもしれません。
それ故に地域へのハレーションを抑えるための配慮として、スターツさんもテナント情報をぎりぎりまで出さなかったのかもしれません。
以前ウォルマートによる西友の売却というニュースが流れていましたが、迅速かつ安価な物流網が発達している日本だからこそ、ウォルマートが手放すことは簡単にはしないだろうと考えています。これは世界のECと生鮮食品店舗ビジネスの潮流を見れば、自明だと思います。
新聞社のスクープに焦る「早とちり」記事だろうと見ていました。もちろん今後本当に売却する可能性はゼロではないでしょうが、日本の西友を売るときは、ウォルマート本体が相当追い詰められた時ではないでしょうか。
しかし、倉庫に保存ができ、緊急性がなく、内容も一意に決まるオモチャとなると話は全く違います。
オンラインECが完全なるディスラプターと化します。遅かれ早かれ、アジア地域のトイザらスにも大きな動きはあるものと思慮します。
その流れの一端が、もしかするとニューコースト新浦安の三階マップに溢れ落ちているという可能性も、もしかしたらありえるかもしれません。