浦安市長による初回定例会開催時の説明があります。

予算も絡むため、年初の所信表明の場となります。

 

今年の浦安での予算は以下のような政策が発表されました。概ね選挙公約に沿った内容です。

  • コロナワクチン接種は引き続き粛々とやる
  • コロナ禍により疲弊した浦安の活力 を取り戻し、浦安再編の第一歩を踏み出す強い意志のもと、一般会計に おいて 10 億 5,857 万円を追加する、積極的な編成をした
  • 病児・病後児保育のニ ーズに柔軟に対応するため、ベビーシッターの派遣による訪問型病児・ 病後児保育サービスの利用者に対する助成制度を開始
  • 多胎児を育てる世帯の育児負担の軽減を図るため、ファミリー・サポート・センター事業の利用料の一部を助成

  • 保育・教育環境の改善を図るため、美浜南認定こども園及び美浜中学校を改修

  • 郷土博物館の常設展示のリニューアルを実施

  • 重度障がいのある方の社会参加 を促進するため、就労や修学などに係る介護支援を実施

  • 認知症に関する条例につき有識者などによる懇話会を設置

  • プラウド新浦安自治会 集会所と凛風の会老人クラブ会館との合築に向け実施設計

  • 公園利用者の安全確保及び犯罪 発生の抑止を図るため、一定規模以上の公園などに防犯カメラを設置

  • 市民が三番瀬の自然環境に 親しめるよう、三番瀬環境観察館と一体となった親水護岸を整備

  • 境川東野地区における親水空間の創出に向け、 実施設計

  • 高洲海浜公園と旧観光漁 業基地関連用地との一体的な整備に向け、総合公園との連続性や境川河口部の活用を視野に入れながら、基本構想を策定

  • 第二東京湾岸候補道路の未利用地につきましては、明海球技場と一体となった緑地を整備するとともに、未利用地全体の整備の方向性 について検討
  • 音楽ホールの運営の効率化 とサービスの向上を図るため指定管理者による利用料金制を導入
  • 保育定員の確保や保育士の処遇改善に取り組むとともに、医療的ケアが必要な子どもの支援体制など、保育内容の充実を図る
  • 小・中学校や幼稚園・認定こども園について老朽化の度合いに応じた改修や設備機器の更新、ICT環境の整備など、機 能の維持・更新を図る
  • 県立特別支援学校の誘致につき県と協議

  • 新たに東京藝術大学と連携し、文化、教育、福祉など の分野における連携事業を検討

  • 保健所機能の一部を持つ「保健所分室」の誘致

  • 高洲南地区における「うらやす健康・元気コンソーシアム」について「市民の健康」、「都市の 健康」を構築していくため、連携・協力に関する協定を締結

  • 高齢者の権利擁護や社会的孤立の防止を 図るとともに、孤立死につながる恐れのあるセルフ・ネグレクトなど、 認知症に係る社会問題に対応
  • 高齢者やその家族が、より身近な場所で気軽に相談できるよう、 地域包括支援センターのサテライトを設置
  • 重度障がいや強度行動障がいのある方が利用できるグループホームやショートステイ施設の整備を促進
  • 舞浜地区への雨水貯留管の整備につき令和5年度の工事完了をめざし、引き続き国と連携しながら事業を推進
  • 幹線道路の液状化対策や無電柱化
  • 東日本大震災の液状化により不明確となった土地の境界を確定のための地籍調査を実施
  • 令和5年度の完了に向け、猫実A地 区土地区画整理事業を進めるとともに、新橋周辺地区における多目的広 場や境川沿いの防災避難路などの整備に向け、取り組む
  • 当代島地区につき、地区の特性を活かした防災まちづくり方針を策定するとともに、道路環境の改善に 向けた整備を検討、実施
  • 災害時に互いに支え合うことができるよう、自主防災組織の活性化を図るとともに、関連団体である自治会、老人クラブ、民生委員などの役割について検証し、実効性のある新たな 地域防災の枠組みづくりに取り組む
  • 高齢者や障がいのある方など、災害時に特に配慮を要する方々の避難の実効性を確保するため、個別避難計画の作成を進めるとともに、 風水害時に一時的に待避する福祉待避所を選定
  • コロナ禍における安全な避難体制を確保するため、感染予防 にも配慮した待避所の開設運営訓練を実施
  • 災害時における医療体制の強化
  • 舞浜地区の消防・救急体制の充実を図るため、消防出張所の整備に向け用地取得
  • 自治会などの団体が設置する防犯カメラに 対する補助金制度の創設に向け、関係機関との調整を進める
  • 高洲地区への新たな交番の設置に取り組む
  • 堀江ドックにつき県と協議しながら、適正な維持管理について協定を締結するとともに、耐震対策の早期実施を促進
  • 旧江戸川河口部の浚渫工事の早期実施を要望
  • 「ゼロカーボンシティ」の推進につきカーボンオフセット 制度の活用など、他市町村とも連携しながら、温室効果ガス削減に向け た取り組みを一層推進
  • クリーンセンターの延命化
  • アフターコロナを見据えた、新たなまちの価値を創造していくため、 本市の豊富な人材や地域資源を結びつけながら、3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションによる新たなものづくり環境を整備
  • スポーツツーリズムを推進するため、関係 機関と連携しながら、公共空間を活用した自転車ロードレース「浦安クリテリウム」を開催
  • 新浦安駅周辺につき北口の交通の円滑化を図るため、 バスベイの設置に向け県と協議するとともに、南口ロータリ ー入口部分の改良工事を進める
  • 舞浜駅周辺の整備のあり方を検討
  • 鉄道利用者の安全確保につき令和4年3月の供用開始に向け舞浜駅のホーム延伸整備を促進
  • 浦安駅への ホームドアの設置について令和4年度の着工、令和6年度の設置完了に向け、整備を促進
  • 内部統制機能の充実のための庁内に設置した検討委員会において、調査・研究を進める
  • デジタルトランスフォーメーションの推進につきましては、ICTの 積極的な活用に関する方針及びその具体的な施策を定める「デジタル化 推進計画」を策定
  • 契約書の押印廃止に向け、クラウドを活用した電子契約を導入
  • 業務システム危機管理のため、情報システムに関する業務継続 計画の作成及び更新を適宜進める
  • 「まちづくりに 関する条例」はこれまでオンラインによる市民会議を開催してまいりましたが、今後は、市民のほか様々な分野の有識者や関係団体など、多くの方々からご意見を収集

  • コロナ禍において市民サービスの質を落とすことがないよう減収に対する財源措置を国や県に働きかけていくとともに、地方債の活用や徹底した事務事業の見直しなど、あらゆる対策を講じながら財源を確保

  • 新たな財源確保を図るとともに、市民のまちづくりへの参画を促進するため、ふるさと納税型のクラウドファンディングの導入に向け、 調査・研究を進める

 

 

以上が今年取り組まれる政策になります。

大きな変更点やこの発表から見えてくる主な論点は以下の通りです。

  • 巨額投資となる「こども図書館」については廃案となった。土地も税金もより意味のある活用が可能たなった
  • 新浦安北口のバス停引き込み(バスベイ)の設置はまだ時間がかかりそう。駅前の路上駐車の取締りの方が実質的な解決策となる
  • 総合公園や三番瀬遊歩道などの大型公園にも防犯カメラがしっかり整備されることになった
  • 市内の防犯カメラ設案は、以前は市の予算と市の独断で場所などが決められており設置場所の不公平が生まれる可能性があったが、公平性のために自治会を中心に防犯カメラを自主設置したものを市が支援する形になった
  • 三番瀬にアプローチする階段は今年整備。乱獲やゴミの不法投棄対策として防犯カメラも同時に設置。昨今の三番瀬お世話やマナー悪化への対策をした上での開発が必須
  • ゼロカーボンについては中身が無いため、しっかりと市内外の有識者と連携・研究をして、意味のある政策が必要。例えばベイシティバスの燃料電池バスへの更新支援など
  • DXについても本質的な議論がないので、有識者との連携が必要
  • 市内産業の育成の政策がないので検討が必要
  • 引き続き市がサステナブルであるための中長期のビジョンや取り組みが必要

政策の内容も随時より良い方向へ見直されており、さらに良い政策に変化していくことを期待したいと思います。

もっと積極的に市内外の有識者を活用して、政策を考えていくことも重要かと思います。