もしも浦安市が市民の為に、三番瀬環境学習施設用地をレストランや観光活性に活用するとした場合、こんな形で民間事業者を募集するのではないかというスキームについて考えてみました。




今の時代、こんなに素晴らしいロケーションに対して収入をうまず、さらに税金を投じるというのはないでしょう。むしろ浦安市は利益を上げながら、市民の生活を豊かにすることができます。

それがPFIの活用です。その三番瀬環境学習施設用地を活用した浦安市公園活性化事業スキームについて勝手に想定してみました。





想定される事業スキーム

事業方式

  • 本事業の事業者は、「民間資金活用型プロポーザル方式」で選定
  • 事業者は「三番瀬用地」において整備・運営する施設を提案する
  • 整備した施設 の維持管理・運営にあたっては、市から公園施設の設置許可及び管理許可を受け、 使用料を市に納付。設置許可施設の維持管理・運営及び管理許可施設 の維持管理・運営 にともなう建設費、運営費用及び運営収益はすべて事業者に帰属
  • 建物は事業者の所有とし、固定資産税を支払うこととする(もしくは建物は浦安市、内装什器等は民間とするリスクシェアリングにより民間意欲を上げる方法も検討)
  • 事業者は当用地(市が建設する場合は、当建物)の定期借地(または借家)契約を締結することとし、土地(建物)の賃料を市に対して支払うこととする。賃料は最低価格を定め、民間からそれ以上の価格で提案を受ける(競争入札)
  • 事業期間は、協定締結の日から原状復旧が完了するまでとし、事業者は工事着手前に設置許可を受ける。許可の期間は、当初20年間、その後は5年ごとの更新とし、最長30年間まで継続することが可能
  • 事業期間終了後は更地(建物の場合は現状復帰)にした上で市に土地を返却する。但し、市が求めた場合は時価で市は民間所有物を買い取ることができる
  • 地代/家賃収入、提案の内容、市民の利便性向上等を総合的に勘案した配点基準で第三者の審査委員会による審査を行い、事業者を選定する

要求水準

  • 当施設は三番瀬の魅力を後世に伝えることに貢献し、三番瀬の環境学習の要素を含む複合施設とする
  • 事業者は、提案にあたり三番瀬と当該施設の調和のコンセプトを定め、整備計画を策定する
  • 整備計画には必ずレストラン・カフェ施設を含め、その他商業施設(スポーツ施設、リラクゼーション施設、 物販、等)を任意提案することができる
  • レストラン・カフェは次の機能及び規模を有すること①東京湾三番瀬の眺望に優れたデザイン、レイアウトとする ②飲食の提供に相応しいデザイン、レイアウトとする ③客席数は80席程度もしくはそれ以上とする
  • 施設の建設費(建物賃貸の場合は内装や備品)や運営に関する費用はすべて事業者が負担することも可。事業からの収入はすべて事業者が得る独立採算型PFIとする
  • 浦安市民および公園来場者の利便性や体験価値を高め、顧客満足を高めることに寄与する施設であること
  • 浦安市及び周辺住民の了解を得たうえで、隣地の第五公園用地を活用することも可能
  • 三番瀬の水際線を活用する提案も可。但し、管理者である千葉県の許可が必要であることに留意

このようなルールを定めて民間事業者を募集することで、浦安市と市民生活をさらに豊かにするような民間アイデアと民間資金が浦安市に投入される可能性が高まります。

すでに千葉市では熊谷市長のリーダーシップのもとで、PFI手法を活躍した公園の価値向上が推進されています。

内田市長のもと、今までやらなかったこういった市民生活向上のための官民連携がどこまで加速するのか、大変楽しみです。