東京ベイ東急ホテルは開業当初より住民向けイベントなどを開催してくれていましたが、さらに住民向けのサービスを拡大してくれているようです。

 

東京ベイ東急ホテルでは、新浦安の明海、日の出地区では気軽に住民が集えるカフェがなく困っているという近隣の声を踏まえ、600円〜の価格設定で、カフェのみのレストラン利用サービスを開始しています。

やはり大手資本の民間運営では柔軟な対応が可能となり、利用者ニーズに即した対応を取って頂けることが分かります。

ぜひ地域内のお友達とのお茶会に、活用してみてください。

一方で、三番瀬で建設中の市の施設は億単位の税金を投じて建設されています。

しかし、近隣住民ニーズの調査が行われることはありませんでした。近隣住民への意向調査のための事前説明会も開かれることはありませんでした。

「市民が主役」が浦安市のモットーのはずなのに、海辺の一等地の活用方法として、最適な方法を市民と一緒に考えるというプランはなかったのでしょうか。

また、もしこれをPFIスキームで民間に資金も運営も担ってもらっていたら、新しい賑わい施設が生まれていたかもしれません。

「限りある資源(税金)を最適配分」と今期予算で浦安市さんからは広報されています。

しかし、このような出来事を見るとどうも言っていることとやっていることにズレがあるように感じます。

例えば、6,500万円の市税をかけて作った明海護岸の解放部分ですが、温かな週末の午後にもかかわらず人はほとんどいませんでした。

いるのは数人の釣り人のみです。彼らはすでに以前からこの場所を利用していました。

これは予見できたことだと思います。

これからの話で言えば、子ども図書館建物が計画されていますが、今一度しっかりと本当のニーズ調査をした方が良いように思います。

2000平米の複数階建物の予定ですから10億近い費用になるかもしれません。

「子ども図書館はあった方が良いか?」と聞けば、市民は「ハイ」と答えるに決まっています。

空き地よりはベターで、と考える人が多いのは自然でしょう。

しかし、同じ市の所有地を使い、税金は使わずに民間資金を呼び込んで、例えば家族や友達が集えるライブラリーカフェが出来るのと、税金で子ども図書館を作るのとどちらが良いか?と言った比較対象をいくつも示して、市民の本当のニーズを把握すべきではないでしょうか。

すでに日の出公民館にも図書館と自習のスペースはあり、さらに調査では市民の7割以上の市民は中央図書館を利用しています。コンパクトシティ浦安なのですから当たり前ですね。

そしてそんな素晴らしい中央図書館のおかげか、子供の国語の読む力はすでに全国よりも高い状況です。

そんな中で日の出公民館内図書館施設がある真横にまたもや億単位の費用をかけて子ども図書館を作るという計画の意味は、よく分かりません。

このまま計画を進めるのであれば、効果測定のKPIは来館者数ではなく、国語力調査等の二次指標として必ず事後チェックをするべきでしょう。(それが来たる市議選で選ばれる市議のチェック機能でもあります)

そして、そもそも国語力や読む力は、こども図書館を作れば上がるような単純なものではないと思います。

国語力の育成に1番大切なことは、幼児期に子供に沢山の読み聞かせを親が行うことで、自然と言語力の基礎が構築されていると言われています。

これは図書館ではなく、家庭で寝る前などにゆっくりと時間をかけて親子間で行われるべきものです。

科学的データに基づいた計画設計をやらないと、それが原因となり成長が止まり、税収も減少していき、衰退の始まりを作ることになってしまう危険性を今期の予算には感じます。