いよいよ残り1ヶ月で、イトーヨーカドー新浦安店が長きに亘る歴史を終えます。

イトーヨーカドー新浦安店の後の活用方法については未だ正式発表はありません。金商法/45日ルールの観点から、5/15までにはなんらかの方向性が開示されるものと推測しています。

そんなイトーヨーカドーですが、閉店後はどんな活用がなされているのでしょうか。その他店舗の現状を探ってみました。



小規模スーパー+高層マンション化の事例

セブン&アイ・ホールディングスが、イトーヨーカ堂の創業の地で今2016年4月に閉鎖したザ・プライス千住店跡の再開発事業を行います。

2019年3月にスーパーとマンションの複合型施設に生まれ変わる見通しとなっています。イトーヨーカドーが公表した17年度からの中期3カ年計画の柱の一つとして、自社所有などの不動産を有効活用することをあげています。

イトーヨーカドーの一号店に当たる千住店は1964年に開業で、2009年にディスカウント業態のザ・プライスに転換していたが、残念ながら閉店となりました。

また、2016年10月に閉鎖したイトーヨーカドー川越店も再開発する方針となっています。新たにつくる施設は低層階に食品スーパーが入る見通しで、その上は地域のニーズに応じてマンションや老人ホーム、託児所などを検討されることになっています。

イトーヨーカドーは、中期計画でも不動産再開発を活用した業態転換による再生はいくつかプランに織り込んでいます。





ドンキホーテによる買収事例

イトーヨーカドー豊橋店の建物は、開発者である昭和紡績などの経営破綻を経て、現在はアメリカ大手銀行傘下の「ニューヨークメロン信託銀行」が所有し、東急不動産系列の「東急コミュニティー」が管理しています。

2017年1月に閉店となり、跡地に関してはドンキホーテ系の不動産会社が3月に建物を取得、という報道が出ています。





コストコへの転換

2015年1月に閉店したイトーヨーカドー浜松宮竹店の跡地にはいま、コストコが開業準備をしています。2017年の夏にオープンです。

一度完全に更地にして、新たに建物を建築しています。



まとめ

イトーヨーカドー新浦安店の跡地利用については色々な噂が飛び交っていますが、それらは上記のような過去事例に基づいた噂でしょう。

現時点では、まだ分かりません。気長に発表を待つしかありません。

新浦安の方々にとっては不便ではありますが、しばらくの間、食料調達はオーケーかイオンに行かないといけないことになりそうです。

数年後に高層マンションの下にイトーヨーカドーの食品売り場が直結しているような物件が開発されているかもしれませんね。