昨今の連発する台風や地震などの自然災害を見ると、日本のどこにいてもリスクはあるものだと認識させられます。

それでも日本と浦安が大好きなのでこれからも住み続けるでしょうし、さらには胆力の強い日本人は世界を驚かせるスピードで復興を成し遂げるところには誇りを感じます。

 

とはいえ、備えあれば憂い無しであることは間違いありません。

行政側が減災、防災のためにやれることはまだまだあるとは思う一方で、限られた予算と時間ですから限界もあります。

最後は自分の身は自分で守るしかありません。

そこで各人ができる災害対策について改めて考えてみました。

1.何より有事の際に生き延びる為のサバイバルプランを各自で考える

震度7の地震が万が一発生し、市内の道路がガタガタになり車が使えない中で5分以内に津波が襲ってくるようなケースを想定して避難計画を作ることです。マンションの低層階や戸建に住んでいる場合は、特に地震発生直後に5分以内に避難できる高所を決めておき、避難計画を立てておくことが重要でしょう。地震直後はエレベーターや電力を使うオートロックは動きません。その場合でも高所にアクセスできるルートを定めておかねばなりません。いざとなるとパニックに陥り、誰もが思考停止に陥りますので、従前からプランを立てておくことが重要でしょう。

そして年に数回はそれを想定した訓練を各自やっておくことも重要です。避難指示がなくても自ら避難する動きを取れるように訓練をしておかねばなりません。

2.三日間を生き延びる

流石に幅が3,000キロもある日本全体が同時に被災することはないでしょう。3日もすれば救助の自衛隊が日本各地から必ず駆けつけてくれるでしょう。

その間の水、食料やトイレなどの確保方法について地域でしっかりと考えておく必要があります。

有事の際こそ、日頃からの地域の輪と助け合いが効果を発揮します。自治会活動や地域コミュニティ活動は日頃から大切にすべきでしょう。

そして各自治会では有事の際における対応策を日頃から議論して、BCPプランを纏めておくべきでしょう。有事の際にはとても落ち着いて議論などできませんし、必要な備品も調達できません。

3.災害後を生きる為の保険付保

まず火災保険ですが、住宅ローン加入のためには必須なので入っていない人はまずいないでしょう。

とはいえ補償内容は各自で選べるのですが、ポイントは「水災」の補償かと思います。

水災をつけると保険料がぐんと上がるためにこれに入っていない人が結構多いのです。

しかし、この水災に入らないと昨今のゲリラ豪雨や台風での床下、床上浸水には保険金は払われません。マンションの上層階を除き、マンション低層階や戸建にお住いの方は必ず入っておくべきだと思います。

次に地震保険です。

実は日本における地震保険付保率は3割程度しかないことはご存知でしょうか。

その理由は保険料の高さと、補償金額の低さにあります。

あまり知られていませんが、地震保険は裏で国が再保険している国家制度です。従って建物の作りや場所によって一律の条件、補償内容となります。そして補償額も火災保険の半額までと決まっています。

その割に保険料は火災保険よりも遥かに高い金額となっているため加入が進んでいないのでしょう。

地震の場合、同時に大多数の家屋が被災するため、そのようなキャップをかけなければちゃんと保険料の支払いができないからです。

実際、地震保険の保険金額では壊れた家を建て直すには全く足りません。それは当たり前の話で、火災保険を通常は家の新築費用程度にしている人が多いので、地震保険の補償額は、新築価格の半額程度になってしまうのは必然です。

それでも、「地震保険」は絶対に入った方が良いと思う理由が3つあります。

①地震を理由とした家の被災は、例え火事でも火災保険からは保険金は支払われない

②家が被災して住めなくなっても、住宅ローンは払い続けないといけない

③家が被災して住めなくなった場合でも、当面生活していく為の数百万円単位の資金が必要

こう考えると、逆にこれらの補償がない場合どれだけ生活が大変かということに気付きます。

然るに、高いとは言っても年に数万円程度の保険料です。

未加入の方はぜひご自身の保険プランを見直してみてはいかがでしょうか。

保険というと難しく聞こえますが、前述の通り、地震保険は火災保険とセットであり、保険料もどこの保険会社でも一緒です。

見積もり比較をする意味はないので、単に今の火災保険の保険会社に電話して、地震保険に入るのでよろしく、と伝えるだけです。

安心して暮らしていていく為の保険をうまく活用してみてはいかがでしょうか。