ディズニーをビジネスの観点で分析

浦安市民の財産のディズニーだが、今回はディズニーをビジネスの観点から考えてみた。





中でも、ビジネスを成功させるために有効な顧客ターゲティングについて考えた。

ビジネスの成功は、当たり前だが、収入ーコスト=利益を最大化することで、そのためには収入を最大化し、コストを抑制することが必要である。

では、どうやって収入を最大化するのか?

マーケティング戦略の側面から考えたい。

1.ディズニーの顧客ターゲティング

マーケティング戦略を考えるうえでもっとも大切なことは、正しい顧客層を狙うことである。

ここを間違えると収入の最大化を図ることはできない。

なぜディズニーランドには富士急ハイランドのようなスリル満点のジェットコースターがないのか?

顧客ターゲティング戦略理論から考えるとクリアに説明がつく。

ディズニーがターゲティングしている顧客層は、小さな子供連れのファミリー層と女性グループ層である。

その理由は極めてシンプルである。

スリルを好む15-25歳の若者層の人口よりも、ファミリー層、20-30代女性層の人口の合計のほうがはるかに多いからである。

冷静に考えれば当たり前であるが、狙うべき顧客層は数が多いセグメントにすべき、である。

利益は 客数x単価 で決まる。客数を多くするためには、数が多いセグメントを狙うべきだ、という単純な理屈だ。

カジノビジネスのように、利益の大半を稼ぎ出す一部の超富裕層を狙う戦略、すなわち単価が異常に高い顧客を狙うという考え方もあるが、それは特殊な事例である。

通常のビジネスを考えるうえでは人口の多いセグメントを狙うという戦略がもっとも正攻法である。

良い結果を残すためには誰もが納得できる単純明快なシナリオ・戦略をつくることが一番大切なことだと思う。

したがって顧客の分類も可能な限りシンプルに分類し、その中で人口が多い層を狙うことが一番確実な戦略だろう。




2.アトラクションと顧客ターゲティングとのマッチング

上記の通り、シンプル戦略で顧客ターゲティングが決まったら、次はその顧客が求める商品・サービスを提供することが肝要となる。

例えばディズニーであれば、人口が多いファミリー層・女性グループ層を狙うために、パークの中にはかわいいキャラクター、ほのぼのしたチャーミング・アトラクションを前面に打ち出し、シーズンごとにショーやパレードを入れ替えてリピーターとなってもらえるよう工夫を凝らしている。

ちなみにシーズナルイベントを行うのは、常にパークが変化し、お客様に常に新鮮な感動を与え、変化し続けていることを訴え、リピートしてもらうための戦略である。

ディズニーの例のように、単純明快な戦略こそ成功の秘訣だろう。
狙うべき顧客層と、その層が好む商品・サービスの設計こそが最も大切なビジネス成功のカギである。

シンプルで流れるような一筆書きの戦略ストーリの立案ができるかどうか、事業改革の成否はかかっているといっても過言ではない。こういったシンプルなストーリーを持った戦略を立案できるか否かで、数年後に残せる結果も変わるのではないだろうか。

浦安市の課題

いま浦安では1億円以上の税金を使ってシティプロモーション施策が行われている。市民一人当たり750円も支払ったことになる。

まずはちゃんとマーケティングの観点から、誰に何を伝えたいのか?それを通じて浦安市は何を目指したいのかをまずは考えるべきではなかったのだろうか。

内田新市長には是非こう言った税金の無駄の切り詰めと、抜本的な方向転換を采配して頂きたいと思う。