浦安市内の方はあまりご存知ないかもしれませんが、先日記載した
の記事の葛西のオリンピック施設の他にも、壮大なる都市開発がすでに着工していることをご存知でしょうか?
Executive Summary
新浦安から車で3分ほどのところにその場所はあります。それは、市川塩浜と新浦安、そして三番瀬に囲まれた地区にて、大規模な土地価格整理事業がすでに着工しているのです。
(浦安側から当工事現場を眺める。目と鼻の先)
計画全体で言えばイトーヨーカドー新浦安跡地の約21倍、第1期の来年までには造成完了する土地だけでもイトーヨーカドー新浦安4つ分の広さがあります。
開発場所について
まずは場所についてご紹介します。
まさに新浦安から目と鼻の先です。
(出所:市川市、以下同じ)
市川塩浜と新浦安の間の海側を一気に新しい街に生まれ変わらせてしまおう!という壮大なる開発計画ですが、すでに第1期工事は着工しています。
第1期地区は、塩浜2丁目の駅南側から海までの約11・3ヘクタールで工事が開始されています。
施行主体は、市と民間4社の計5人の地権者で構成された「市川塩浜第1期土地区画整理事業地権者会」であり、官民連携の都市開発になります。
行政主導ではなく、市は土地区画整理事業の構成員として、協働で事業が進められる形になり、2007年の発足から10年をかけ、基本計画づくりや土地の調整などを行い、2017年3月に千葉県知事から区画整理事業の施行認可を取得し、工事着工となりました。
浦安駅前の再開発計画もこのような官民の連携無くしては区画整理事業は不可能でしょう。良い先行事例といえます。
どんな都市開発になるのか?
こちらも市川市からマスタープランが発表されています。
80ヘクタールもの広大な土地に、以下の機能を持った新しい都市を開発します。
JR市川塩浜駅周辺を核とする「賑わいエリア」
三番瀬にふれあう「自然共生エリア」
自然環境や賑わい環境と調和する「健康・新生活エリア」
既存工業の維持、産業の発展を図る「新産業エリア」
実にワクワクする内容です。
具体的な街機能の割り振りは以下のとおりです。
これが完成したら市川塩浜はものすごく発展しそうですよね。
浦安からもすぐの場所なので、浦安市民の休日の選択肢が増えることになりますし、京葉線沿線価値が大きく上昇し、周りの浦安の地価も間違いなく上がると推測されます。
第1期の工事の場所は以下の通りです。
計画では5年以内に完工する予定ですので、オリンピックとの相乗効果で、京葉線沿線、特に近隣の新浦安と市川塩浜は爆発的な成長を見せる可能性があります。
また6/2にオープンの外環道の効果も加わって、さらに加速するでしょう。すでに市川塩浜の地価はかなりの上昇を示しています。
さて、一期の具体的な施設ですが以下のように発表されています。
第1期地区は「賑わいエリア」と「自然共生エリア」に該当しており、商業を中心に配置されます。
海側の護岸の一部には階段護岸が整備され、海辺に下りて三番瀬にふれあえるようになるほか、海辺の憩いの拠点となる公園も建設が予定さています。
すでに以下の通り、工事はかなり進んでいます。
造成される土地はかなり出来上がっており、三番瀬を挟んですぐのところに新浦安の街並み、シーガーデンやコスモ新浦安が見えます。
浦安側から見ても、広い土地が見渡せます。
出来上がった土地に建設される商業施設の具体的な施設カテゴリとしては、
リゾートホテルや商業施設計画
が計画・検討されているとのことです。
実際に、市町村によって厳格に利用用途を定める土地の用途地域も「商業地域」に変更される予定とのことですから、立派な商業リゾートタウンになるものと予想されます。
商業地域に変更されるということは、中高層地域であるイトーヨーカドー新浦安用地と比べても、建ぺい率容積率が大きく、巨大な建物を作ることができます!
周りに住宅は作らない予定なので、住民配慮などの問題も出ずらく、商業施設を作るには実はものすごく向いている場所かもしれません。
また渋滞緩和と安全性を考慮し、県内でもまだ数カ所しかないラウンド・アバウトがこの街区内に設置される予定です!最先端の都市機能を担うことになります。
より民間の知恵とノウハウを入れて街を開発するために、具体的な商業施設事業者はPFIや公募方式で募っていくことになるようです。
非常に楽しみな未来都市計画ですね。浦安市も、スターツショッピングセンターも負けていられませんが、浦安にとっても非常に恩恵のある開発になりそうです。
スターツショッピングセンターとの連携にも期待できるかもしれません。
さらにはこのリゾートタウン計画ぎ進めば、幕張新駅、幕張の大規模タワーマンションの建設とあわせて、京葉線の複々線化の話が急激に進む可能性があります。
実は浦安市内のどの案件よりも浦安に大きなポジティブ影響を与える可能性がある開発事業になるのではないかとも考えています。
この市川塩浜区画整理事業との連携を語らずして、浦安の未来や発展を語ることは、木を見て森を見ず、と言えるかもしれません。