一時はバサロの鈴木大地さんの名前が囁かれた千葉県知事選挙ですが、石井準一議員が熊谷さんの指示を表明したこともあり、出馬辞退となりました。

熊谷さんが強すぎるという判断なのか、そこまで強いご本人の意欲があったわけではなかったということなのかは分かりませんが、その後自民党からは、弁護士資格をもつ県議の関さんが出馬を表明されました。

関さんは元千葉県議です。県議から知事に出るというのは、党からの強い要請があり、それに応じたということでしょうか。

そんな関さんは以下の政策を発表されています。

(関候補の政策パンフレットより)

今後詳細な分析が必要ですが、目の前のこと、今すでにやっていることを固める政策が中心で、中長期的視点の政策はやや色薄い感じです。

当初の政策パンフレットは限られた時間の中で、突貫作業で作られた印象があります。

熊谷さん、関さんは同じ早稲田のご出身です。

少し戦いにくい選挙戦かもしれません。

また、立候補している熊谷俊人さんですが、実は浦安にお住まいでした。

ということです。

熊谷さんは2/20に県知事選に向けて、政策の方針を記者発表されましたので、その要点をお伝えしたいと思います。

なお、具体性がなかった政策(○○を強化、など)について記載を割愛しています。以下は具体的にコミットされた政策です。

主な発言要旨

  • 課題を解決するために、可能な限りお金は使わずに知恵と工夫で解決する
  • いきなり事業を刷新(廃止)、ではなく工夫によって経費削減することにフォーカスする。時間をかけて不要なものは見直していく
  • 将来に財務負担が無責任に残るような政策は本当に必要なもの以外はやらない
  • 市長時代も毎年マニフェストの検証結果、進捗状況をまとめて報告していた。今後もこれを続ける
  • 実現可能なものにコミット。発表した政策は必ず任期内に着手することを約束する
  • 現場主義、対話主義: 自分で直接対話をして政策に活かす
  • 市長村長と自分のホットラインを作る
  • 今の県民の不満を解決する更なるコロナ対策、保健所機能の強化
  • 未だにSNSでコロナ情報を発信しない唯一の県が千葉。これからは知事自身がリーダーとしてSNS等を通じて直接の呼びかけ、対話を行う
  • 中小企業の資金繰り支援をしつつ、事業ピボットへのチャレンジを支援する
  • 千葉市では他地域の災害時に人を派遣して学んできた。これを県でもやる
  • 千葉市の運営(消防ヘリなど)と県を連携させ、県全体でアセットやノウハウを共有
  • 埼玉、茨城より二週回遅れの千葉県の経済政策を根本見直し。民間企業出身のノウハウを活かし千葉経済圏を構築する。
  • 幕張は知事のリーダーシップがあればもっと民間活用で進化できたはず。幕張海浜公園の改革は千葉県の意思決定が止まっていることで着手できてないことが多い。今後は市にデリゲーションを行う
  • 企業家を支援して新しい産業をつくる。学生の創業支援を行う
  • 成田空港を核とした産業エリアを構築、千葉港の機能強化
  • 千葉みなとの千葉市によるPFIでの賑わい創出の成功事例を、九十九里の海岸でも実現。それにより二拠点のテレワーク生活者を誘致
  • 夜間、早朝の観光イベントを作り日帰り観光から宿泊観光に推移させ観光業を盛り上げる
  • 街づくり計画とセットで道路インフラ整備をさらに進める
  • 357等千葉県内幹線道路の機能強化
  • 京葉線りんかい線の直通、京葉線の複々線化を進めてる
  • 自転車利用の促進環境を整備
  • 精神科医療体制を強化、予防医療、介護体制の強化
  • 育児・教育政策: こども医療費の助成制度、幼児教育支援、千葉県の自然を活かした学びの場、出産支援、IT教育の全展開
  • 学校の人手不足対策
  • 教員免許更新制の不具合の対応
  • 制服は女子生徒もズボンを選べるような改正を
  • 学校給食費の無償化
  • 茨城と連携してブランド農作物を作り海外展開も視野に
  • 千葉県を「寿司」県としてブランド化
  • ダイバーシティの促進、積極採用
  • 水道事業の効率化
  • 非公表が多すぎる県政のオープン化
  • 千葉県と千葉市の合同政策本部の立ち上げ
  • マリンスタジアムを駅直結に建て替え、ショッピングセンターと一体化した新しいインフラにする
  • 業績DXを一気に進める

熊谷さんも、関さんも、浦安市に想いを持って接していただけることを願いたいと思います。