浦安の資産価値にポジティブな素晴らしい発表がありました。
国土交通省が2021年1月20日、JR東日本が申請していた「羽田空港アクセス線」事業を許可したと発表しました。
また以前にはJRが天王洲アイル〜羽田空港までの羽田新線計画を見直し、これまでの新木場止まりではなく、舞浜、新浦安まで直行させる決定をしたというリーク記事もありました。
房総方面ルートについて
JR東日本は以下のルートを「羽田空港アクセス線構想」と設定しています。
・羽田空港新駅(仮称)~東京貨物ターミナル駅間の「アクセス新線」
・東京貨物ターミナル駅と東京駅方面を結ぶ「東山手ルート」
・東京貨物ターミナル駅と新宿駅方面を結ぶ「西山手ルート」
・東京貨物ターミナル駅と房総方面を結ぶ「臨海部ルート」
そのうちの「アクセス新線」と「東山手ルート」の事業概要が2029年度開業予定と発表されています。
羽田空港から「アクセス新線」を通ったのち、東京貨物ターミナル駅付近でりんかい線に接続し、「西山手ルート」は大崎・新宿方面、「臨海部ルート」は新木場・房総方面へとつながります。
新浦安方面に向かう「臨海部ルート」は、東京貨物ターミナル駅に隣接するりんかい線八潮車両基地への回送線を活用するものと思われます。
JR東日本によると、新木場駅までの所要時間は約20分の想定で、開業予定についてはまだ発表されていませんが、投資を早く回収するために同時開業もあり得るかもしれません。
房総ルートがまだ発表されていないのは、りんかい線区間が東京都の所有する3セクであり、運賃が高いことに依ると思われます。新木場で運転をきらないと、りんかい線区間の運賃を取りっぱぐれることになるからです。
出所:JR東日本
この部分がずっとソリューションがなく何十年もの間、乗客は一度新木場で降りて乗換を行い、高い運賃をりんかい線に払い続けていたことになります。
しかし、房総ルートの実現は、この部分がなんらかの形で解消されたことを意味しています。
房総方面ルートの実現方法
房総方面ルートは、新浦安の利便性を大きく向上させます。極めて重要な路線の一つになります。
その実現の背景にはいくつかの可能性が考えられます。
①JRがりんかい線を買収予定
②東京都がオリンピック対策のために運賃をJR並みに下げることに折れた
③りんかい線区間は止まらない特急方式
実際のところ、建設費はかなりかかっているのも事実のため、①、②はそんなに甘くないように思います。
そうなると考えられるプランは③です。
つまり、羽田空港を発車したのちには舞浜までノンストップ、その後新浦安または海浜幕張まで運行したのちに折り返し運転とする特急電車の運行です。
特急の為付加運賃込みで、おそらく新浦安〜羽田空港まで35分程度で運行し、運賃は1000円程度になるのではないでしょうか。
一方でもし①や②が実現するとなれば、より多頻度で安く在来線が運行してくれるのでさらに便利になります。
新浦安の不動産への影響
これが実現すると東京駅に18分、羽田には35分で乗り換え無しで行けるかなり利便性の高い場所になります。
加えて2020/3/29からは羽田空港のスロット拡張により、世界トップクラスの利便性の空港にもなります。
ここへのアクセスが良いということはかなりの資産価値向上をもたらすことになります。
今もリムジンバスはありますが、席数はすくなく、渋滞もあり、頻度も毎時のため、電車の利便性には勝てません。
新浦安の資産価値にとっては、かなり大きなインパクトのあるニュースであったと考えられます。
オフィシャルな発表が待ち遠しいところです。