2021年3月に浦安市長選と千葉県知事選が同日に開催されます。

同日に行われる選挙になることで、注目度も高まり投票率が上がることも期待できます。

また県レベルの政策と浦安市における政策も重要で、前回選挙の時には内田さんも自民党の森田県政との連携を訴えて当選しました。

今回は今浦安が抱えている政治的課題について徒然なるままに考察をしてみたいと思います。

1.コロナ対策、経済対策

2020年はコロナに誰もが翻弄された一年でした。予算も想定外の経済対策費用で悪化し、浦安では2020年は42億円の財源不足となりました。

(以下、浦安市広報番組より)

これに対しての浦安市の財政対応は緊急性のない事業の停止、地方債の起債により賄うことになりました。

金額の半分以上は、借金及び貯金の切り崩しで対応となっています。

地方債は債権=借金なので、市民が税金によって返済していかなければならないものです。34億円の地方債発行ということは、今年一年で市民1人あたり二万円、4人家族で有れば8万円の借金を背負ったことになります。

加えて、ディズニーや市内ホテルなどの収入減や世帯年収の変化に伴い税収減は今後も継続するリスクがあります。

こんな状況に置かれている中での2021年の選挙となりますので、選挙の争点としては、如何にして税収を増やすことができるのかが非常に重要になります。

税収を増やすには、

  1. 人口を増やす
  2. 市内企業数を増やす
  3. 市民、市内企業の課税所得をあげる

のいずれかをやらなければなりません。これを実現できる政治家が2021年選挙には必要です。

この4年間を振り返ると、その必要性があまり問われていなかったということもありますが、残念ながらこれらに資する政策は乏しかったように思えます。

例えばチャレンジショップ制度で駅前の一等地で賃料無料でカフェを開業してもらっても、市税収入全体には影響を与えることは難しいでしょう。

今回の選挙では細かな各論政策の羅列ではなく、もっとビッグピクチャーで骨太の政策を考えていかなければならないことが、コロナにより浮き彫りになりました。

今後立候補される候補者の方々にはこれらの視点で明確なコミットメントを示して頂けたら、有権者側も投票しやすくなるのではないでしょうか。

2.災害対策、インフラ整備

浦安における災害対策は、埋立地、海の近くという立地の浦安には最重要な課題です。

ここは内田さんが県議時代から取り組まれてきた事項でもあり、得意分野でもあります。

浦安としてやらねばならない事項を列挙すると例えば以下のようなものがあります。

  • ポンプ能力の強化による内水氾濫防止
  • 三番瀬側防潮堤の老朽化対策(県との連携)
  • 人口密集地区の火災延焼対策
  • 災害時の陸の孤島化対策(国、県との連携)
  • 境川河口への水門設置(県との連携)
  • 第二湾岸道路の浦安への効果的な設計(国、県との連携)
  • 京葉線輸送能力の強化(国、JRとの連携)
  • 液状化対策

着手しているもの、まだ手がついていないもの、それぞれ濃淡があります。

ほとんどが県や国との連携が必要となるため、今回の選挙に勝った次期浦安市長と、県知事との密接な関係は不可欠です。

第二湾岸計画も浦安には非常に大きな影響を与えます。これまではあまり議論の中心に入れていなかった浦安ですが、方針を選挙公約で明確化し、浦安にとってプラスになるように議論を持っていく必要があります。

2021年選挙ではこれらに対する明確な方針を候補者は表明していただくべきでしょう。

3.都市の成長持続

これは短期にできるものではありませんが、きっかけを今作らなければ街はどんどん衰退していってしまいます。

企業誘致もなかなか進まず、人口減すら予想している今の方針では浦安は衰退してしまいます。

  • 若い世代が浦安に住みたいと思い流入する仕組み作り=不動産価値の維持向上、教育や育児支援の充実、生活環境の更なる向上 など
  • ベンチャー企業がたくさん浦安に来たくなる仕組み
  • 旅行者のディズニー以外でのコトモノ消費を拡大する仕組み
  • あらゆるステークスホルダーに選ばれる街となる仕組み

この辺りについて能動的に動けるリーダーが必要です。

お金が回る仕組み作りも必要なため、事業化の経験値なども候補者陣営には求められるでしょう。

もちろん一人で全ての知見があるという人は稀でしょうから、経験豊かな有識者と連携した良いチームであることが重要でしょう。

以上、徒然に選挙の論点になりそうなことを記載してみました。