浦安市長選挙、始まる!
来たる2021年3月21日に、浦安市では25年までの4年間の市長を決める浦安市長選挙が行われます。
3月15日から事前投票も可能です。
先日、自民会派の西川さんから未来に関連する質問があり、そこで内田悦嗣さんが市長選への立候補を表明する流れとなっていました。
質問は事前通告でしょうから、ある程度セットアップされていたのかもしれません。その時のやりとりが記事にもなり、それを見て市長選が近づいていることに気付かれた市民の方もいらっしゃることと思います。
元市長の松崎秀樹さんは、その後記者会見を開いて出馬を表明されました。
今回の浦安市長選挙は、名武将同士の一騎討ちとなっています!
浦安市長選挙の重要な争点
さて、今回の浦安市長選挙戦ですが、これまでの選挙と違いコロナ対策という特殊な要因があります。
これまでは財源の心配が概ねなかった財政豊かな浦安市であったので、堅実な方針を打ち出していれば無難に進めることができたわけですが、今回はいかにしてコロナを乗り越えて、浦安市の継続的な発展につながる政策を打ち出せるかという難易度の高い舵取りができることを有権者に伝えなければなりません。
以下のような点についてはしっかり確認をしたいところです。
- コロナ拡大対策の戦略
- コロナによる財政危機についての短期的コスト削減施策
- 中長期的に、市の人口を増やし税収を増やしていくための戦略
- 未来の浦安を世界トップクラスの先端都市にするための戦略
- 防災対策、特に豪雨、台風、大地震対策
- デジタル技術を使った各種行政サービスのプロセス改革
- 市の成長戦略に資する民間とのパートナーシップ戦略
- 市民との対話の頻度や重視度合い
浦安市が今後松崎さんの言うところ「劣化」していくのか、「さらなる成長」ステージに入れるのかの分岐点として、今回の選挙は非常に重要な点です。
若い世代の方こそ、将来の自分達の生活に直結するものですので、積極的に選挙に行って投票をすべきでしょう。
各候補の公約が以下のリンク先のページにまとめてありますので選挙前にご覧頂き、投票者を決めて頂ければと思います。
政策の発表順に掲載しており、今後も随時更新をしています。
【注】
松崎秀樹(松崎ひでき)さんは、HPに加え日々ツイートやYouTubeの配信を行い多数の質疑が市民と交わされているため新情報が多く、情報量が多くなっています。
内田悦嗣(内田えつし)さんはHP、YouTubeとInstagramをやられていますが、市民との双方向の質疑等のコミュニケーションを行われていないため、収集可能な新情報があまりありません。
可能な限り最新情報を正確に、両候補について記載をしたいと考えておりますが、以上の理由により候補間のコンテンツ量には差が出ております点はご了承ください。
最先端都市:浦安をめざす松崎秀樹さんの公約
またYouTube動画にて、市民の皆さんにとって関心が高いと思われる交通インフラ政策を動画の中で発表されていました。
「羽田〜浦安の海上交通(船)」
です。
松崎さんは浦安の地形を活かし、親水性の観点でこのプランを発表されていましたが、このインフラは災害対策としても極めて重要です。
水面下ではオリエンタルランド社や県知事候補者とも議論は進めており、松崎さんが選挙に勝たれた場合には、実現する可能性が相応に高いものと想定されます。
(船着場として想定している場所)
ただし、横浜と結ぶと浦安から流出してしまうのでそれはやらない、とも仰っていました。
船のサイズは騒音に大型の150〜180人クラスを想定とのことなので、これはニューヨークの市内交通の水上便と同じような船になります。
境川の重要インフラとしての活用について
松崎さんは境川をドローンハイウェイと南北の市内水上交通のインフラとして活用できる、そのためにも河口に水門をなんとしても作らねばならないとYouTubeで話しています。
第二湾岸道路について
第二湾岸道路については、「過去東京方面からの道が浦安まで連結されるという部分的な都市計画については、浦安にとっての交通渋滞等の悪化のリスクがあるために拒否をした」とのことです。
今後については「再度物事が動き出しているので、全体設計を見ながら、浦安にメリットがある形でのインフラ整備ならば反対はしない。地下道路方式が望ましいが、以前確保していた排気塔の場所がマンションになってしまったので、そこは課題。」というスタンスでした。(Youtubeライブでの会見より)
元町浦安駅〜舞浜駅/元町浦安駅〜新浦安地区への最新技術を使ったロープウェイ新設(案)
ほかにも、旧江戸川の上を使って、ディズニーと浦安駅を結ぶロープウェイ新設のアイデアについても、そんなにお金はかからないインフラであるとして、説明をされていました。
この手の話は単なる綺麗事、と言われることがありますが、松崎さんはデジタルコミュニケーションを介して、実現可能なテクノロジーを開発しているベンチャーさんと対話をして、その確度を高めています。
テレビ東京のワールドビジネスサテライトでも特集されたベンチャーさんです。
松崎さんはYoutubeライブにて、生放送をおこなっており、ライブ放送を行っています。リアルタイムで質問、意見を書き込めるのでのぞいてみてはいかがでしょうか。
松崎さんYoutubeチャンネル: 松崎ひできの浦安チャンネル – YouTube
足元を固める内田悦嗣さんの公約
内田さんYoutube: 内田えつしチャンネル – YouTube
内田さんの政策は浦安市が以前に発表しました総合計画をそのままきっちりと踏襲するものとなっています。
詳しくは市の公表資料をご覧になってみてください。こちら200ページくらいの資料にはなりますが、詳しく考えが書いてあります。
例えば内田さんが掲げる水上シアター案などはこんなイメージです。
選挙の時だけ綺麗事を言う政治家もいる中で、今回のように発表済みの内容を踏襲していることや、選挙期間中も含めてSNSをやらないという考え、立場を一貫して貫くことは、それも有権者に対して誠実な姿勢とも言えるでしょう。
これについては公式に見解が以下の通り発表されました。
こちらを拝見するとTwitterをやめられたのが2019/6にご趣味関連のツイートでして、コロナは起きていない時でした。
一方で、昨年秋ころからお散歩動画を作られてYouTubeはされています。
以上は些細な点ですが、いくつか確認が必要な点が残る発表文ですが、いずれにしても内田さんは
「自らのデジタルでの市民との広い対話や情報発信はしない、それは市長の仕事ではない」
ということを明言されました。
第二湾岸道路について
第二湾岸道路については内田さんは以下の発言、表明をしています。
- 内田さんYoutubeでご出演の市民の方は第二湾岸道路について反対のご意見
- 第二湾岸を作るより先に、今の357を強化すべき
- 第二湾岸を作るならば完全地下方式にするべき
- 今は湾岸道路予定地を何かに利用したい
各候補の政策マニフェストを重要論点で比較!
以上の各候補の政策を基に、上述のチェックポイントでスコアリング(独断)してみました。
以下、各項目を
〇:期待できる
△:現状を踏襲、争点の範囲
×:期待できない、要改善
-:評価が難しいので対象外
で評価しています。
論点 | 内田さん | 松崎さん | 備考 |
コロナ拡大対策の戦略 | △ | ー |
内田さんのコロナ対策は十分ではないかもしれないが、大きな失点はない。コスト削減は当初想定額に達していない点、20億円弱もの建設費がかかるこども図書館建設を内田さんが推している点は少々ネガティブ。 松崎さんは独自保健所を提唱。内田さんは保健所分室を提唱。独自保健所の方が望ましいが、コスト面の論点もあるため、現状では優劣は評価できない。 |
中長期的な税収増の戦略 | × | × |
両者とも市内経済の拡大戦略、エコシステム形成の戦略は描ききれていない。浦安市内経済を発展させる新しい政策は不可欠。 |
子育て戦略 | 〇 | 〇 |
両者ともそれぞれの個性での子育て支援策を展開。 |
テクノロジーを活用した未来の浦安の最先端都市化の戦略 |
✖️ | 〇? |
内田さんの政策には足元固めのため、未来視点、テクノロジー活用の政策はあまり見受けられない点は課題。 松崎さんはテクノロジー活用の先端都市化を目指す。ただし、実現可能性の点は今後精査が必要なため?をつけている。 |
防災対策、特に豪雨と大地震対策 |
△ | 〇 |
内田さんは先日の大きな地震の際に、普段から市民とのデジタル対話をしていなかったため、市民への情報周知が他首長に比べて大幅に遅れる結果となったなど、運営体制を見直す必要あり。西川市議からも議会で指摘されている。水野市議から、「熊谷・千葉市長のようにTwitterで台風などの災害情報を発信しないのか?」という議会質問に対し、「熊谷さんは暇人だから」という趣旨の発言をしたことが折本市議によってTwitter上で公表されている。(当議会中継の動画は当該部分がカットされて公表されている) 2011年の大震災の指揮をとった松崎さんの構想には経験値に基づいた政策案が織り込まれていると見受けられる。県知事候補の熊谷さんも松崎さんから多くを学んだと演説で表明。 |
第二湾岸について |
ー | ― |
両者とも否定はしないが地下方式で。というスタンス。両者ともに推進する意向はあまり見られない |
テクノロジーを活用した各種行政サービスのプロセス改革 |
△ | △ |
内田さんは国の印鑑レス以外の独自デジタル活用を進める動向がまだ見られていない。市の企画への応募もオンライン完結で応募できず、いろいろな書面を市役所に取りに行って、それを再び市に提出すると言うアナログ対応になっている。 松崎さんはデジタルツールを活用した対話を進めておりDXにも関心は高いものと思われるが、まだ実績はない。 |
民間とのパートナーシップ戦略 | △ | △ |
内田さんは100名弱の市民を招へいしての条例制定などは行っているが、経済発展に資するPFIの活用や民間専門人材の活用はできていない。音楽ホールの委託費の制度変更は十分ではないもののポジティブ評価。 松崎さんは今後PFIや民間人材活用を表明されているが、市長時代の実績はスキームが十分良い形とはいえない。 |
市民との対話の頻度や重視度合い デジタル対話の活用 |
× | 〇 |
内田さんは松崎さんとの公開オンライン対談を断られ、Twitterも見ているが返信はしない、災害時もSNSで直接市民に情報共有はしない方針であるなど、スタンスの差は大きい。 松崎さんは積極的にデジタルツールを使い、市民と対話を行っている点は高評価。当選した際に、その後に継続するかどうかは要注目。YoutubeでもこのSNS活用は新しい民主主義の形なる、とコメントしており、今後もデジタルツールでの広い市民対話を継続していく意向を明言。 |
今回の選挙は、コロナという未曽有の危機、そして大震災リスクが迫っているというタイミングでの選挙ですので、非常に重要な選挙です。
特に若い方々、現役世代の方々は大きな税負担をしている有権者です。
選挙は自らの意思を政治に反映させる唯一の機会です。投票に行かなければ、その権利を放棄することになります。
各候補の政策をご覧頂き、ご自身の意向に沿う候補者に票を投じて、
有権者としての強い意思を示していくことが私たちの将来の生活をより良くするために極めて大切です。
今週21日・日曜日の浦安市長選挙の日のお天気は大雨の予報です!!
期限前になるべく投票は済ませてしまいましょうね!もちろん当日21日でもイオンまで車でいけば全く濡れずに投票は可能です。
なお、今年はこれまでに比べて投票率も1.5〜2倍に増大しています!
熊谷さんの人気と、コロナの在宅拡大、松崎さんvs内田さんという名武将の一騎打ちで、多くの市民の皆さんが率先して選挙に行くようになったということですね。
届出順に、松崎さん、内田さんの政策は以下に纏めてありますので、投票所に行く前のご参考にご覧ください。
期日前投票ができる場所:
- 新浦安イオン4階wave101
- 浦安市役所1階市民ホール
- 浦安市中央公民館1階ロビー
浦安は小さな都市です。
貴方の一票で10年後の浦安は本当に全然違う街になっています!
選挙に行って、政策をベースに投票をして、貴方の望む未来の素晴らしい浦安を、ご自身の手で作ってくださいね。