最後の地盤改良

昨年暮れにアイルズの販売センターがパーム街区の中に移設された。なんでそんな無駄なことを?と思ったが、理由は地盤改良工事を行うためだったようだ。




アイルズの販売センターは販売開始当初から元あった位置にあり、まだセーブコンポーザーの地盤改良が未対応だったそうだ。そのため、今回販売センターを移動させて全体に地盤改良をしているそうだ。

ちなみにアイルズ周辺の地域は、震災でも一切液状化はしていない。

以前、埋立工事を担当していた土木の技術者の方と話す機会を持ったことがあったが、同じ埋立地でもその造成過程により全く違う出来上がりになるそうだ。その結果一本道を挟んだだけで大きな違いが生まれた。

そのアイルズ区域に、安心を打ち出すためにさらにセーブコンポーザーで地盤改良を行うことで、震災後においてもアイルズの販売にこぎ着けたわけだ。

当初は国交省の指針がなく、最初のサンシャイン街区では20メートル近く砂杭を打ち込んだと聞く。それ以降は国交省の指針が提示され、7メートルの深さに砂杭を打つことで統一している。地盤だけで選ぶらならばサンシャインの物件が一番お得かもしれない。とはいえ、そもそも液状化していないエリアでさらに、7メートルあれば大丈夫と国が言っている砂杭を打っている訳なので、アイルズ全体はまったく心配はないだろう。

セーブコンポーザーは全国各地で需要が高く、コストが急騰している。最近の例えば最近分譲中の検見川浜の大型のマンションではセーブコンポーザーが高いので、マンション敷地内建物部分だけ、車道部分だけに砂杭を打って庭園や共有施設には打たないでコスト削減している。地震がもし来たら、建物は大丈夫でも、構内の公園や広場だけが液状化する。最近の新築マンションはとにかく原価が高騰しており、はっきり言って買い時ではないだろう。金融は低利で調達できても、買値が高ければ意味がない。

その点戸建は高コストの鉄筋工、鳶を使わないので相対的に価格上昇が抑えられており、今家を買うのであれば絶対に戸建がオススメである。もしくは築10年〜20年の中古マンションだろう。

ちなみに余談だが、液状化しやすい場所は元湿地や川であった部分だ。大抵はその名残は地名に残っている。谷、沼、川、船、池などが着く地名は地盤はあまり強くない。昔の地図を見ると湿地帯であることが多いので一度確認して見るのも良いかもしれない。

アイルズ最終街区の建設状況

元サロンの場所以外はすでにセーブコンポーザーが終わっているため、造成工事に入っている。今は下水管等の埋設に入っている。あと半年くらいで道路は完成するかと思われる。パームとは同時並行で最終街区の販売もするのかもしれない。

ちなみにこの街区は「コースト」ブランドにて販売するそうだ。確かに現コーストとの続きなので、自然な流れといえる。