今回は少し毛色を変えて、浦安市消防団の運営についての考察を書いてみたいと思います。




消防団とは、消防本部や消防署と同様、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関のことです。

地域における消防防災を担う市民ボランティアとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、地域の安心と安全を守るという役割を担います。

警察は県の管轄ですが、消防は市の管轄です。専門職である消防隊のみでは大規模災害には対応できず、災害が大きくなればなるほど消防団の必要性や有効性は高まります。

消防団が災害対応に果たした大きな役割は東関東大震災の時にも証明されています。

消防団は市民によるボランティアとなっているため、自分の時間を犠牲にして日曜日の早朝から昼ごろまで消火を始めとする訓練を行っています。

負担があるかないかと言えば、負担は少なくない為、消防団員の数は慢性的な定員不足となっています。必要定数の約半分しか集まっていません。

浦安市の消防団体制にはいくつかの大きな運営上の課題があるような見受けられます。

浦安市消防団体制が検討すべき課題

課題① 団員募集の方法

消防団は市民によるボランティアとなっているため、自分の時間を犠牲にして日曜日の早朝から昼ごろまで消火を始めとする訓練を行っています。

負担があるかないかと言えば、負担は少なくない為、消防団員の数は慢性的な定員不足となっています。

消防団への積極的な勧誘ももちろん大切なのですが、もっと団員が入りやすい仕組みを作るべきです。

今の運営では入団のタイミングが年に一度しかなく、また入団を軽い気持ちで思い立った時にもどこにコンタクトすれば良いかとても分かりにくいです。

また入団した後の大変さが分からないため、仕事の忙しいビジネスマンはまず怖くて応募しないでしょう。

本気で団員を増やすことを考えるならば、入団のコンタクト先をもっと明確にし、また、FAQを作って入団検討者の不安を能動的に取り除いてあげるべきでしょう。

これは浦安市が真っ先に真剣に考え、対応すべきことかと思います。

課題② 訓練の拘束時間

本気で浦安市の街を守るためには、ボランティアと言えどもしっかりと訓練はすべきです。必要な時間の犠牲はやむを得ないものです。

しかしながら、今の訓練のやり方ですと時間の無駄が多く、拘束時間が不必要に長くなっているようにも思います。

もっと効率良く訓練に特化した時間の使い方とし、団員の負担軽減、拘束時間の短縮を真剣に考えるべきではないでしょうか。

課題③ 分団の所在地

浦安市には第一から第三分団まで3つの部隊があります。

そして浦安市消防団体制の一番の課題と考えることが、この分団の設置場所です。

以下の浦安市消防団の分団拠点の地図を見てください。何が課題かは説明不要でしょう。

 

新町には分団拠点が一切ないのです。そして新町を担当するのはなんと一番場所が遠い第三分団なのです。浦安市の端と端です。

各消防団の受持地域は以下の通りです。

第1分団
堀江一丁目から六丁目、富士見一丁目から五丁目、東野一丁目から三丁目、富岡一丁目から四丁目、弁天一丁目から四丁目、今川一丁目から四丁目、鉄鋼通り一丁目・二丁目

第2分団
猫実一丁目から五丁目、海楽一丁目、美浜一丁目から三丁目、入船一丁目から三丁目

第3分団
当代島一丁目から三丁目、北栄一丁目から四丁目、海楽二丁目、美浜四丁目・五丁目、入船四丁目から六丁目、日の出一丁目から八丁目、明海一丁目から七丁目、高洲一丁目から九丁目、港地区、舞浜二丁目・三丁目、舞浜地区、鉄鋼通り三丁目、千鳥地区

分団な拠点にはポンプ車などの装備品を保管し、火災時には原則拠点に集まってその後出動します。

新町で火災時がおきた時には、新町の消防団員は一度当代島の分団詰所に行ってからまた新町に戻る訳です。はっきり言ってこれでは意味がないです。

そしてこの位置関係の問題もあってか、新町地区の団員数は極端に少なく、例えば日の出地区の団員の数は片手の指の数以下です。

仮にこの記事を読んだ日の出の市民の方が消防団に入ることを考えて頂けたとしても、分団拠点が当代島だと聞き、日曜日も早朝にそこまで行かねばならないとなると躊躇する気持ちは分かります。

浦安市に対して強く提案をしたいのは、日の出・高洲地区に消防団第四分団の拠点と部隊を新たに作るべきだ、ということです。

分団の拠点を日の出公民館の裏の空き地あたりに作ることで日の出消防分駐とも連携でき、防災力は高まるでしょう。

日の出地区では新しいマンションやホテルが一気に建設されており、火災危険はさらに高まっています。

消防団員がいないから第四分団を新町に作らないと言うのは逆ではないでしょうか。日の出分団がないから地域の意識も高まらず、団員も集まらないとも言えます。

当面の間は1〜3分団、及び支援隊から支援を仰げば良いのです。

浦安市の一番の注力すべき事項は防災対応力のはずです。

何かと理由をつけて、第四分団の新設を先送りすることは浦安市の安全保障上の大きな課題ではないでしょうか。

また、第三分担の詰所は老朽化が進んでおり、そろそろ建て替えが必要です。

それに先立ち、一時的な請負場所として第四分団を先んじて用意しておくことも、ファシリティマネジメントの観点から重要なことです。

浦安市や浦安市議会には、ぜひこの問題を真剣に議論し、解決に向けた推進を行って頂きたいと思います。

防災対応は待った無しです。市民の命と財産を守ることには万全を尽くすべきではないでしょうか。