ちょうど1月ほど前に、

「米トイザラスの倒産で新浦安トイザらスはどうなるのか?」

というタイトルで、日本トイザらス株の外部への売却の可能性について考察を書かせて頂きました。

すると本日、やはり日本トイザらスを含むアジア事業の売却が報道されました。

まずは時事通信社の報道を見てみたいと思います。

経営破綻した米玩具販売大手トイザラスが日本を含むアジア事業を10億ドル(約1070億円)超で売却する見通しとなったことが11日、分かった。(出所: 時事通信社)

アジア事業全体をバルクで売却することになったようですね。

この記事を見て買収者が考えていることを考察する

まずこの記事を見て驚いたのはその金額です。

日本だけでも売上は1,500億円くらいあるはずなのに、アジア全体で1,070億円とはどれだけ破格なのか、M&Aをやったことがある方ならば驚いたことでしょう。

逆に言えば、価格は下げてでも早期に売却したい、もしくはどこかに値切られる要素となる隠れ債務や事業のリスクなどの爆弾を抱えている可能性が示唆されます。

いわゆるバイアウトファンドは、以前は「ハゲタカ」などと揶揄されたものですが、こういうスペシャルシチュエーションを格好のビジネスチャンスと捉え、買い叩きにきます。

そもそも本家がアマゾン等にディスラプトされてしまうビジネスのアジア部門です。欲しい人はあまりいないでしょう。

然るに買収側に相当程度の交渉力があり、このような値段になってきたのではないかと推測しています。

ハゲタカ系ファンドがまず最初に考えることは、切り売りです。

Sum of the parts と言いますが、各事業のそれぞれの価値を足し合わせた時に、買収価格よりも大きければその買収はやるべき、という判断になります。例えば以前の三洋電気の買収もその典型的事例だったように思います。

トイザらスのアジア事業もおそらくはsum of the parts価格が、買収価格よりも大きかったため、買収者は購入しようと考えたのではないでしょうか。

トイザらス新浦安店はどうなるのか?

上記のハゲタカファンドによる買収という仮説がもし正しければ、買収者が真っ先に行うであろう行為は「切り売り」です。

日本事業は、日本のファンドまたは事業会社に売却される可能性があります。

その際に少しでも高く売るために、不採算店舗は整理してから売却することもありえるでしょう。

もしくは新しい売却先のリストラにより、不採算事業は整理されて行くかもしれません。

逆に有力な事業会社に買収された場合は、雇用を大切にする思想から、全店舗の徹底した建て直しが図られる可能性もあります。

そう考えると、結局のところ、トイザらス新浦安店がどうなるかは、トイザらス新浦安の売上にかかっていることでしょう。

これをお読みになった地域の方で、ご自身がトイザらスで定期的に買い物をしているということであれば、新浦安トイザらスはこれからも残るでしょう。

しかし、もし皆様がトイザらスには行くけれど、散歩ついででお買い物はしない・・ということであれば、厳しい未来が待っているかもしれません。

秋にオープンするスターツショッピングセンターとの相乗効果により、スターツショッピングセンターも、トイザらスも両方とも賑わって頂きたいなと切に願うところです。