東京都が今後もさらに官民連携で公園を活性化させる方針を明らかにしました。

臨海部の公園でカフェなどを誘致し、民間にリードしてもらうことで賑わいを創出するという取り組みです。

都内の公園ではすでにこの方式で成功をおさめており、それを踏まえて民間活用の場をさらに広げる意図でしょう。

東京都は臨海部にある都立の海上公園の施設整備で、計画づくりの前段階から民間企業の意見を募る。各社の担当者から個別に直接聞き取るのが特徴で「マーケット・サウンディング調査」と呼ぶ対話型の調査手法を活用する。都は海上公園の整備で、カフェやレストランの誘致などで民間企業と連携する方針を打ち出している。都内39カ所の海上公園では、にぎわいを創出するため民間が運営する飲食店やレクリエーション施設の誘致を検討している。調査は2月中旬~3月初旬に実施し、都の担当者が民間企業から直接、意見を聞く。(2018/1/12日経)

 

千葉市でも官民連携で臨海部の公園の活性化が積極的に進められています。

一方で間に挟まれた浦安市を見ると、大きな未来につながるような動きは今のところ見られません。

このまま周りの自治体がその魅力作りをどんどん進めて行ってしまうと、中長期的には「住みたい街」としての印象はどんどん周りに奪われてしまい、浦安市の空洞化になってしまうのではないかという懸念を感じます。

ディズニーがあり必然的に沢山の外部の人が来訪し、最近では沢山のホテルの開業により浦安市の魅力を伝える場は整っています。あとはその中身をどう作り上げるかが大切でしょう。

美しい眺めの海に囲まれた浦安市の魅力をさらに高める為に、民間のお知恵を拝借しながら、東京都のような積極的な総合公園や三番瀬遊歩道の活性化を私達浦安市は行うべきなのではないかと感じます。

これからは人口減で、一方で今凄まじい数のマンションがオリンピック景気に乗じて建設されており、また技術進化により耐用年数も伸びることで、今後はどんどん不動産は余ります。

外から浦安市に遊びに来た方が、この街に住みたい!と思う仕組みを今作らなければ、10年後は大丈夫としても、20年後には浦安市では、特に新浦安を中心に、ゴーストタウンとなってしまうマンションが多発するかもしれません。

それを避けるためには今周りの自治体よりも魅力ある浦安市作りを開始しないと、間に合わなくなるかもしれません。

残念ながら今の浦安市の公園には、外部の人から「ぜひ遊びに行ってみたい!」と思ってもらえるほどのデスティネーションとしての魅力はないでしょう。

海に囲まれた浦安市は商業的には難しい地域です。然るに、民間だけの力ではなかなか事業リスクへの恐れから投資が進まないかもしれません。

うまく官側もリスクをシェアする官民連携PFIのあり方を追求することが、未来まで安心して住める浦安市創りには欠かせないのではないでしょうか。