不動産デベロッパー最大手の三菱地所が、高洲の約4万平米の土地をすでに取得しています。

この場所は低層専用地域ではありますが、高さ制限の12メートルを活用して4階建てのマンションが建設されることになっています。

 

どんなマンション開発になるのか?

都市計画ではこの場所は戸建を作ることを想定して作られました。

しかし、最近では土地を盛土した上で、一階部分を半地下とすることで4階建てのマンションを建設する手法がはやっています。

近隣でも、野村不動産による日の出のプラウド新浦安マリナテラス、スターツによる明海のクオン新浦安がこの工法を採用しています。

今回の三菱地所の新しいマンションの建築計画を見ると、12メートルの高さ制限に512戸4階建てとなっていますので、間違いなく同じ工法となります。

延べ床から見ると、平均的に80〜90平米くらいのマンションとなることが想定され、イメージとしてはクオン新浦安と同じような間取りになることが想定されます。

 

どんな特徴を持たせたマンションになるのか?

三菱地所は、その経営方針の中でも「資産価値を重視したマンション開発」を理念として掲げています。

とりあえず売れれば良い、あとは知らないという不動産業者も少なくない中で、さすが大手という印象です。

すでに高洲で先行してザ・パークハウス オイコス新浦安を販売開始しています。

(出所:公式HP)

この物件は、転売目的等の購入を防止するため、住宅の入居開始可能日から5年間に限り買戻しができる旨の特約が設定され、住宅の所有権保存登記の際に、買戻し特約を付記登記される予定です。

まさに資産価値重視を掲げる三菱地所らしい対応策ですね。

実需要に則った売買価格が形成されるので消費者は安心して購入することができます。

管理費、積立金もスターツのクオンの半額ですから、消費者の好みは大きく分かれるかもしれません。

このパークハウスオイコスの資産価値維持の方針や、ラウンジや自転車サービスなどのリゾートライフを前面に打ち出したブランディングは新しい高洲海沿いの新築でも踏襲されることでしょう。

特に道路沿いの土地が帯状に商業地区に指定されていることを活かし、新しい地域活性化施設を三菱地所が開発してくれる可能性があります。

ただ、明海のTrade Portの商業経営が簡単ではないことを考えると、単に商業用の箱を作ってもシャッター通りになってしまうため、向かいの公園や、境川河口の船着き場周りの準工業用の土地との連携策などが開発の成功の鍵になりそうです。