2019年4月21日投開票の浦安市議会議員選挙により、21名の議員が当選されました。

選挙期間中は本当に大変だと思いますので、まずは出馬された皆様はゆっくりお休み頂ければと思います。

 

今回の浦安市議選での当選者は以下の21名です。

当選の傾向として、以下のことが推察されます。

PFI推進&政策実現のための原資の確保

街の継続的な発展

第二湾岸推進

などを政策に明記して、街の成熟(=残念)ではなく、これからも発展し続ける浦安の未来像(=希望)を語っていた

西川さん、岡野さん、宝さん、水野さん

がトップ当選しているということは、市民のニーズや期待値の現れであると言えるかもしれません。

また、これまでのように市長を支援する立場の市議のメンバー構成も変わる可能性があります。

こういった議会の変化は、これからの市政運営に影響が出る可能性があります。

 

新しい市議会ではどんな事変がおこるのか?

今回の当選者の方々のこれまでの経緯を見ると以下のようにカテゴライズできます。

1) 内田さん支持層(元町派)

2) 元市長支持層(新町派)

3) 独立派

各議員の固有名詞は避けますが、各カテゴリーの人数は以下の通りと推定されます。

1) 現市長派:  7名

2) 前市長派: 5名

3) 改革派: 9名

(浦安ファンが各種情報により推定)

いずれの「派」も過半を超えていません。

さらに、現市長の対立軸である岡野さん、立民の芳井さん、是々非々の「ゆ党」である水野さんがそれぞれ3000もの票を取ったことも、これまでにない新しい動きと言えます。

内田さんのこれまでの政策は、削ることが多く、また浦安の継続的発展への政策が出てきていないという評価がインターネット/SNSや地域内での印象として多く見られています。

たしかに、三番瀬施設や護岸解放などは、数千万円〜数億円単位の市民の税金をかけた割に、利用者があまりいない不発案件という評価になるかもしれません。

(6,000万円以上の市税を投入して作られた護岸解放後の様子。解放前から訪れていた釣り人しかいない)

今後についても、議会でも批判のあったオリーブ跡地の駅前の一等地を使った「チャレンジショップ」も意味不明な政策ですし、こども図書館はおそらく巨額の建設費用の割に、浦安の発展には繋がらず負の遺産になってしまうかもしれません。

一方で、前市長案件である一日100万円の税金が投入されている音楽ホールについても、懸念を示す議員、市民は少なくありません。選挙中も折本さん、水野さん、廣瀬さんあたりを中心に、問題視をされていました。

2年後の市長選に向かって、これまでのような盤石の議会からの支援体制になっているように見えず、浦安はまるで「三国志」のような状況になっています。

水面下での駆け引き、連携の探り合いが行われることになるでしょう。

これまでは盤石の体制の中でスムーズに進められてきたことが、今後はそうはいかなくなる可能性があります。

今後の議会では、これまでになかったような以下のような出来事が実際に起こるかもしれません。

  • 音楽ホール問題に関する百条委員会の設置
  • 第二湾岸検討部会の設置
  • 自前主義から転換し、PFIによる民間アイデアと資金の活用の推進。それにより大規模な市税投入のこども図書館案や護岸解放案の見直しなどが進む
  • PFIにより大規模な税金負担無しに、総合公園などに市民や来訪客が楽しめる賑わい施設が作られる

三国志のような状態となり、意思決定の難易度は増す訳ですが、健全な議論が行われることは市政にとって良いことです。

市長としても2年後にむけて今一度プランを全面改訂をする良いきっかけになるかもしれません。

むしろ今後2年間の政策プランを見直さないと、人口も投票率も下がる元町と、逆に人口も投票率も上がる京葉線以南という構図の中で、次の市長選は場合によってはかなり厳しいものになることも想定されます。

現代は「エクポネンシャル」の時代と言われています。過去の延長に未来はありません。過去の発想の企業も、人も、政治家も、過去に取り憑かれたままであれば瞬時に突然ディスラプトされます。

(出所:デロイトトーマツコンサルティング)

常に新しい未来思考で物を考えていかなければ、これからの社会では生き残ることは不可能です。

議会の活性化により、市政全体が今後さらに活性化することを期待したいと思います。