観光活性化の意義

浦安がディズニー以外でも観光活性化が出来たとしたら、どんな素晴らしいことがおきるのでしょうか。



観光とは一般的には誰かが楽しむためにどこかへ行き、時間を過ごしお金を消費するものです。すなわち観光と言うと、多くの方々は観光客の立場から物事、プロセスを考えるかもしれません。

しかし、本当に観光事業を成功させるためには、ユーザーや消費者の立場のみならず、それと同等かそれ以上に、その観光客を迎え入れるその地域の人々の立場、そこに暮らす人々の気持ちや姿勢について考える必要があります。

狭義の意味での観光においては、宿泊業や飲食業、物販業などの一部の作業について考えていれば十分ですが、昨今では、特に訪日外国人旅行者を中心に、体験型の観光が脚光浴びています。

来訪者はその地域の文化や人々に触れ、肌でその文化を感じ取る事を欲しています。その地域で暮らす方々も、おもてなしやホスピタリティーと言う概念を持って活動する必要性が高まっていると言えます。

観光で楽しめるのは観光客だけではない

実は、観光に来た観光客だけが楽しむことが観光ではありません。受け入れ側の方々も日本中、世界中からの人々と触れ合うことができる素晴らしい契機になり、新しい発見にもつながります。

普段自分たちにとって当たり前だった日常や周辺の我が街の風景や体験が、もし観光客にとって大きな感動をもたらしたり、喜びを与えたとすると、改めて自分たちの地域の素晴らしさに気づくことができるかもしれません。観光を楽しむことができるのは、観光客のみならず、迎える地域の方々もその出会いや感動、新しい知識を得ることによる心の豊かさを実現できるようにもなります。

したがって、観光客を迎え入れる地域にとって、観光の活性化は単にその地域にお金を落としてもらえると言う経済的なメリットのみならず、心の豊かさも得ることにもつながる可能性を秘めているわけです。

観光の活性化によって地域の人々はもっと観光客に自分たちの地域を好きになってもらおうと、地域内でお互いに結びつき、高め合い、地域のために自ら活動をするようになります。実際に、日本中の各地でそのようなポジティブな地域の活動が活発化しています。

浦安はそのほとんどが埋立地であり、新しく移住してきた人たちが多い街です。この「観光活性化」と言う共通の理念に基づいて、より地域の方々が結びつきあい、支え合うことで浦安はもっと素晴らしい街になる起爆剤になるのではないでしょうか。

それは日常のみならず、災害時等の助け合い、支え合いの精神にも繋がり、浦安全体の心の豊かさと温かさをさらに高めることにも繋がるのではないかと思います。