クオン新浦安のマンションについてはすでに入居もはじまり、現在も販売中となっています。

その横で80戸の戸建てが建設されています。

(なお、以前は90戸となっていましたが、いまはホームページでは80戸と減らされています。区画切りを減らして土地を広くしたのかもしれません)

そして、すでに完成物件もいくつかその様子が見えてきました。

完成物件はこのような外観です。

全体的には白く塗られた外壁であり、一部にタイルを張るような作りとなっているようです。足場がもうないところを見ると、タイルをここから張るのではなく、これで完成となるのでしょう。

アイルズのミサワホームのようにタイルを全面に張る方が当然コストがかかるので、クオン新浦安の戸建ては比較的コスパを重視した作りになっているように見えます。

工法も、アイルズのトヨタホームやパナホームのように工場で作って現地では組み立てるだけではなく、大工さんによる手間を掛けた組み上げ工法のようでした。

クオン新浦安の土地は震災前の仕入れのため、土地代も高めであったと思われます。

アイルズとは直接の比較検討物件となるため、アイルズの値段を超えるわけにはいかないでしょう。かつ、1日で鉄骨の頑丈な躯体が建ってしまうトヨタホームに比べて、大工さんの人件費がかかってしまうこの工法だと、一定の利益を確保するために、外壁や外構、内部の設備のコストを抑え、外壁も塗装のみと言う形に留めたのかもしれません。

また、景色も以下のように高層マンションに囲まれており、室内からみると圧迫感があるかもしれまん。

販売面における考慮点を考えてみると、いくつかの心配事項があります。

2018年11月現在で、少なくともまだクオン新浦安のマンション側も29部屋が販売中

アイルズには発生しない年間数万円単位の全体管理費用もクオンでは発生予定

ローン金利も上昇傾向で、銀行の自己資金要求も上がっている

アイルズの方が土地が安く、躯体の工法に手間がかからない分、値段が同じ場合内装はより豪華である可能性

眺望もアイルズに軍配が上がりそう

もうすぐ三菱自所の低層マンションの発表される見込みの中、消費者の買い控えもありえる

 

これらの懸念材料を想定すると、駅には近いとはいえ、相当販売価格面を下げておかないと、もしかすると軟調な販売となるかもしれません。

クオン新浦安マンションは比較的在庫がある中でアイルズは即時完売が続いてることからすると、アイルズより値段が高い設定となると、この戸建て物件が売れる確率は下がるものと思われます。

事業さんとしてはおそらく8,000万円〜1億円くらいの価格設定を想定しているのではないかと思いますが、実際の消費者が反応する価格帯は7,000万円前後となるのではないでしょうか。

スターツさんが今後どのような価格設定をしてくるのか、注目が集まります。