2018/9/27にニューコースト新浦安が開業してまだ3ヶ月足らずですが、早くもテナントの撤退が決定してしまいました。

 

 

撤退が決定したテナント

撤退するテナントとは、二階にある「アートライフデポ」です。

当社は2012年に設立され、北海道から九州まで全国に複数店舗を運営する企業です。

12/26に公式発表され、閉店日は2019/1/6とのことです。

この撤退を見て思うこと

まずこれだけ早く撤退できるということは、期間の定めのある定期借家ではなく、常時解約出来るような条件でスターツからテナントフロアを賃貸していたということでしょうか。

かつ賃貸契約の中でも短めの1ヶ月ノーティスでの条件になっていたのではないかと見受けられます。

この店舗に限らず、ほかのテナントも同様の賃貸契約であることも想定されますから、やはりテナント集めには苦戦された可能性があります。

一方で、このテナントさんには申し訳ない表現ですが、周りのテナントとの差別化や特徴が見えにくく、消費者からすると何のお店なのかよく分からなかったようにも思います。

三階に同じ系列会社であるPretzelの「プレッツェル新浦安」が入居していることも、ダブルコストになってしまっていたのかもしれません。

100円ショップとの競合性は無視できないレベルだったのではないでしょうか。

この超早期撤退の原因についての考察

今回の超早期撤退の原因を分析することは、今後のニューコースト新浦安のさらなる発展を目指すにあたっては大変重要なことでしょう。

勝手ながらの推測としては、スターツ社側がテナントスペースを埋めることに注力してしまい、ショッピングモールの全体コンセンプトや、テナント同士の調和・シナジーの実現、テナント間での競業避止などの観点が抜けてしまっていたのではないでしょうか。

特に地域商業の柱であるK’sデンキがあるにも関わらず、ノジマを誘致しているあたりは、そのことを表している証左であるように見えます。

今回の事例を踏まえるとマッサージ・整体関連のテナント、ノジマ、雑貨屋さんあたりは、今後また撤退の可能性がありえるかもしれません。

とはいえ、商業施設もPDCAを繰り返しながら地域に根付いていくことも事実かと思います。

新陳代謝を繰り返して、ニューコースト新浦安が地域全体に調和した唯一無二の存在に進化し続けることを、地域としても応援したいですね。