以前新聞報道で、以下のとおり船舶港湾を地域活性化の拠点に格上げすべく、「みなとオアシス」構想を全国で推進していることが載っていました。

日本は海に囲まれている島国にも関わらず、海を観光資源として活用するクルーズ後進国の日本であり、このような施策は重要な国家政策であると思います。

国土交通省は港版「道の駅」として「みなとオアシス」の活用に乗りだす。これまで地域振興の拠点と位置づけてきたが、急増するクルーズ旅客の休憩・交流の機能を加える。新たな運営要綱をつくり、第1号として横浜港を登録した。客船の歓送迎イベントを積極的に開き、港の集客力を高める狙いだ。みなとオアシスは地域活性化に役立つ施設を増やすため、2003年度に国交省が始めた。新たな制度ではクルーズ旅客の受け入れや防災拠点としての機能を加え、登録要件を一本化した。これまでに登録した旧みなとオアシス92施設のうち、まず82施設が新制度に移行。新たに横浜港も加わった。みなとオアシスに登録すると、旅客ターミナルや物販施設などに統一マークを使用できる。道路地図や道路標識などにも掲載される。

出所:日本経済新聞(2017/2)

最近の日本では福岡がクルーズシップビジネスの恩恵を地域活性化に活用しています 。

以下は福岡の2017年頭のクルーズ船の寄港予定表です。どれほどの大きさの船が福岡に来航しているかが一目瞭然です。  

出所:福岡港客席ターミナルHP

この表からお判り頂ける通り、3000〜5000人の搭乗者が終日、寄港地で観光を楽しむことになります。

しかもそんな巨大客船がほぼ毎日、福岡を訪れています。

一番大きい船はQuantum of the Seasという客船で、ロイヤルカリビアン社の主力船です。搭乗者は全4905名。ちょっとした街よりもはるかに多くの乗客が搭乗者しています。

福岡港に寄港中のロイヤルカリビアン社の客船。

船内にはプロムナードと呼ばれるショッピングモールがあります。

ショッピングはもちろんのこと、ピザ屋やハンバーガー屋さんなどのフードもあり、船内の食事は全て無料となっています。

船内で有料なのは炭酸と酒類のみ。最高のリゾートライフを楽しむことができます。

香港発着でいまカリブ海クルーズで有名なロイヤルカリビアン社が運航しています。

クルーズ船は夜のうちは移動し、朝になるとどこかの寄港地に到着し、日中を過ごします。

クルーズ船の中で1人200〜500ドルくらいのオプションの現地ツアーが設定されており、各到着地で巨額の消費をします。

上記の通り船内での飲食費、滞在費がすべて基本は無料のため、お客の財布は緩みやすい状態です。かなりの数の人が高額ツアーに参加することになります。

クルーズ船利用客は、寄港先でかなりのお金を使うのです。クルーズシップのもたらす経済効果は、20人で人口が1人増えたことと同じ効果を持つといわれています。

福岡へのクルーズ船による経済効果は、ざっくりいうと3000人÷20人×365日で、5万人超の人口が増えたような経済効果を持ちます。

究極の浦安のゴールとして、浦安にクルーズターミナルの誘致を!

浦安のグローバル観光都市としての繁栄のための究極のゴールとして、浦安にクルーズ船を呼び、ディズニーと連携してクルーズ船が停泊可能な港湾ターミナルを設置すべきと考えています。

これはまさにこの経済効果を浦安で享受できるからです。

人口がこれ以上本当に増えると、浦安の土地はパンクし、京葉線や東西線のパンクも酷い状態になります。

人口を増やさずとも、もし上記の試算の通り五万人の人口増効果があるならば、市内GDPを約30%も向上させる効果を持ちます。

マイアミからはロイヤルカリビアンの他に、少し場所は離れていますが、ディズニークルーズが運航しています。

そしてこのディズニーはアジアにはまだ進出していません。こんなに大きなチャンス滅多にありません。

ディズニークルーズが、アジアで東京以外にディズニーがある香港や中国に誘致される前に、浦安でなんとしても誘致をしたいものです。

アジアに2拠点は作らないでしょうから、First Takes Advantageとなるでしょう。 またアジア最大のディズニーが浦安にはあり、そして世界で唯一のディズニーシーが浦安にあります。クルーズとの相乗効果は抜群です!

浦安には素晴らしい海があります。

都内では見えないような綺麗な星が見える空があります。

遠くまで広がる青空があります。

これは他の場所では、味わうことの出来ない最高の観光資源になるでしょう。

そしてそのすぐそばの元町エリアには日本らしい和の文化を体験できる街があり、そしてディズニーリゾートがあります。

こんなに全てが揃った恵まれた条件を持った土地は浦安以外には日本には存在しません。

今は日本国をあげてクルーズ船の誘致に予算措置も含めて全力で動いています。

自治体が、自ら手を上げねば、そして国および県との適切なパイプを持っていなければ、支援を受けることはできません。

さすがに浦安市単独では財政的にも厳しいし、そもそも港湾の管轄は県、海は国であるため、国と県とのパイプの有無はこの施策の実現には極めて重要です。

そして今の内田新市長は、国、県との連携ができると選挙で訴えられ、市民に選ばれました。 浦安はこの夢を実現できる全てのピースが揃っているのです。 もしこれが実現できれば、日本中、アジア中の人達が浦安に集まり、クルーズ出発前後の夜を浦安にて過ごし、浦安の魅力に気付いて頂けるでしょう。

現実的には、15万トンクラスを受け入れるには鉄鋼団地の波止場では深さと幅が足りない為、拡張+浚渫をするか、総合公園の向こう側にメガフロート等を使っての新設が必要な為、極めて大掛かりな事業になります。しかし、夢と野望は大きく持ちたいものです。人生一度きりなので、自分達で限界は引かずに、諦めずにトライをしてみたいものです。

横浜と東京はすでに橋があって世界最大クラスは入港できません。お台場の外側に取られる前に、浦安で名乗りを上げて、チャンスを掴みに行きたいものです。

そして世界中から浦安に住んでみたい!と思ってもらえるような憧れのリゾートシティに浦安が進化いく様をこの目で見てみたいですね。