凄まじい数のクルーズ船の福岡寄港

まずは以下の今年頭のクルーズ船の寄港予定表をご覧ください。どれほどの大きさの船が福岡に来航しているかが一目でお判り頂けると思います。

出所:福岡港ターミナルHP




この表からお判り頂ける通り、3000〜5000人の搭乗者が終日、寄港地で観光を楽しむことになります。しかもそんな巨大客船がほぼ毎日、福岡を訪れています。

一番大きい船はQuantum of the Seasという客船で、ロイヤルカリビアン社の主力船です。搭乗者は全4905名。ちょっとした街よりも、一つの船だけではるかに多くの乗客が搭乗しています。

福岡港に寄港中のロイヤルカリビアン社の客船。その大きさは遠くからも見える巨艦です。

出所:ロイヤルカリビアンHP

船内にはプロムナードと呼ばれるショッピングモールがあります。ショッピングはもちろんのこと、ピザ屋やハンバーガー屋さんなどのフードもあり、船内の食事は全て無料!有料なのは炭酸と酒類のみです。クルーズ後にはかなり太ったというお客さんも続出?!です。




ロイヤルカリビアン社とは

ロイヤルカリビアン社はもともとフロリダ州マイアミを拠点に、巨大クルーズ船を運航し、カリブ海クルーズを提供しています。

そのロイヤルカリビアン社は昨今アジアの香港に拠点を構え、アジアクルーズを提供しています。

クルーズ船というとめちゃめちゃ高額なイメージがあるかもしれませんが、カリブ海クルーズでは水面下の船室であれば、7日間で、全てご飯は食べ放題で10万円もしません。

アジアでのクルーズは人気が高いため、それなりの金設定がされていますが、例えばチェジュ島と福岡のツアーであるとたったの350ドルです。

香港まで出向く必要がありますが、これからますますクルーズ船の旅は人気が出ると思います。人間は根本的に海と太陽が好きです。ヨーロッパでフランスがドイツと比べて圧倒的に観光客数が多いのは、南部に海と太陽のリゾートがあるからだと言われています。観光とは、こうした人間が自然的に求める地球の恵みを求める人々の活動とも言えます。

クルーズ船は夜のうちは移動し、朝になるとどこかの寄港地に到着し、日中を過ごします。

クルーズ船の中で1人200ドルくらいのオプションの現地ツアーが設定されており、各到着地で巨額の消費をする団体ツアーの性格も持ち合わせています。

ざっくりいうと、宿泊客ならば8人、日帰り客だと20人で人口が1人増えたことと同じ効果を持つといわれております。福岡へのクルーズ船による経済効果は、ざっくりいうと3000人÷20人×365日で、五万人超の人口が増えたような経済効果を持つと推定されます。

浦安に客船ターミナルの誘致を

浦安にクルーズ船を呼ぶべき、だからこそディズニーと連携して港湾ターミナルを設置すべきと主張しているのはまさにこの経済効果を浦安で享受すべきだと考えているからです。

人口がこれ以上本当に増えると、浦安の土地はパンクし、京葉線や東西線のパンクも酷い状態になります。

人口を増やさずとも、市内GDPを約30%も向上させる効果を作るには、このような外部からの人の呼び込みが不可欠です。

マイアミからはロイヤルカリビアンの他に、少し場所は離れていますが、ディズニークルーズが運航しています。そしてこのディズニーはアジアにはまだ進出していなません。こんなに大きなチャンスはありません。

出所:ディズニークルーズライン

ディズニークルーズが香港や中国に誘致される前に、浦安で動かなくてよいのでしょうか。官民連携のトップセールスはしなくて良いのでしょうか。

日経の私の履歴書でディズニー誘致の話をやっていましたが凄まじい努力をして、ディズニー誘致を実現させています。

浦安には素晴らしい海があります。

都内では見えないような綺麗な星が見える空がある。遠くまで広がる青空があります。

これは他の場所では、味わうことの出来ない最高の観光資源になるでしょう。

そしてそのすぐそばの元町エリアには日本らしい和の文化を体験できる街があり、そしてディズニーリゾートがあります。

こんなに全てが揃った恵まれた条件を持った土地は浦安以外には日本には存在しません。今は日本国をあげてクルーズ船の誘致に予算措置も含めて全力で動いています。

自治体が、自ら手を上げねば、そして国との適切なパイプを持っていなければ、一円も補助は出ません。

逆に、もしこれが実現できれば、日本中、アジア中の人達が浦安に集まり、クルーズ出発前後の夜を浦安にて過ごし、浦安の魅力に気付いて頂けることになります。そして世界中から住んでみたいと思ってもらえる街になれるチャンスが高まります。

内田新市長には、ぜひ10年後も見据えた中長期の大きな視点で公約の実現のさらにその先を目指してご活躍頂けたらと願っています。その期待を形とすべく、市民は票として入れたのだと思います。

明日への道を、内田新市長にぜひ切り開いて頂けたらと市民は期待を高めています。