幼き頃から大の鉄道ファンとして、ローカル鉄道に最近は大きな関心を寄せている。

鉄道は廃止するのは簡単だが、新たに設立するのは至難の技。できることなら地域の宝として大切に存続させられないものか。

もうからない地方鉄道なんて要らない、という声はよく言われるが、えちぜん鉄道、すなわち旧京福電気鉄道は負の社会実験として鉄道の重要性、存在意義を社会に知らしめた。

赤字に苦しみ、安全投資もままならない京福電気鉄道は衝突事故が連発し、運行停止に追い込まれた。

強制的にバスや自家用車にモード転移をせざるを得なくなったわけだが、バスの輸送力は鉄道に比べて格段に少なく、乗りこぼしも発生。そして自家用車が増え、大渋滞を引き起こした。鉄道の重要性を再認識した地元は、鉄道存続に向けて立ち上がるきっかけとなったため、負の社会実験とも言われているそうだ。

乗り鉄である筆者は全国で地域活性化のためにひたむきに頑張るローカル鉄道に焦点を当てて、この本を書いている。

ローカル鉄道事業やその経営に関心がある方には、必読書としておすすめしたい本です。

全204ページ。