スティーブ・ジョブズ、孫社長・・彼らのプレゼンテーションをご覧になられたことがあるかたは、彼らのプレゼンテーションの上手さと魅力にどんどん引き込まれていたことだと思います。

逆に、例えば日本の大企業の決算時期の社長プレゼンテーションはあまり抑揚がなく、どちらかと眠くなってしまう場合のほうが多い印象です。

この魅力あるプレゼンテーターと、そうではない平凡なプレゼンテーターとはいったい何が違うのか?

今回はこの魅力あるプレゼンテーションを行うために必要な要素について、考えてみました。




①台本棒読み vs 自分の言葉

日本の大企業のプレゼンテーションのほとんどが部下が創ったプレゼンを数日前にブリーフィングを受けて、それを暗記するような形で準備をします。すべて部下がお膳立てです。

それに対して、例えばソフトバンクの孫社長など、サラリーマン社長ではなくプロの経営者として育ってきた人たちは、人がつくった資料では絶対に納得しません。なぜならプレゼンをするのが自分だから、自分のプレゼンテーションでなければ自分の言葉にできないからです。

もちろん社長は多忙を極めるのでプレゼンの大枠は部下がつくるとしても、プレゼンの前には自分で徹底的に作りなおします。

だからこそ、プレゼンテーション本番では、自分の資料として、自分の言葉で、ライブに演説ができるのだと思います。

②詰め込み vs シンプル

あまり魅力を感じられないプレゼンテーションは1ページに大変多くの文字と数字が詰め込まれているケースが多いと思われます。

プレゼンテーションの時に、そこに書いてある文字を読む、というのは一番勿体ないことだと私は思います。プレゼンテーターとリスナーの多くの関係者の時間を確保して、わざわざリアルタイムにライブで話すチャンスを作ったにも関わらず、Eメールで送って読んでもらえれば済むようなこと(資料の読み上げ)を行う行為は、時間の無駄遣い、プレゼンの意味がない行為ではないでしょうか。

こういった「読み物式プレゼン」は正直相当ゆっくり、じっくり見ないと、何が言いたいのかよく分かりません。

文字だらけ、ページ過多のプレゼンは、最終的にはどんなにじっくり見ても・・何を言いたいのか分からないこともよくあります。

それに対して、スーパープレゼンテーターのプレゼンテーションは、時間が経つにつれてどんどん吸い込まれていくように夢中になります。

これはなぜか?

それは一重に大変シンプルで、瞬時に理解できるプレゼンテーションになっているからです。

1スライドで伝えるべきメッセージを1つに絞り、シンプルかつパワフルに伝えることに集中しています。

資金調達の際には、「ロードショー」というプレゼンをつくり、投資家に説明を行います。

100億円単位の投資家からの投資を募集するための超重要なプレゼンにおいても、基本的に同じ手法です。

1スライドに1シンプル&パワフルメッセージ、これがとても重要だと考えます。

目でおって読むべき資料と、人を前に説明をするプレゼンテーションは、明確に分けて作成すべきだと考えます。

③データ集 vs ストーリー

法則②とも一部かぶりますが、面白くないプレゼンテーションは文字と数字の詰め込みすぎであり、何が言いたいのかなかなか見えてきません。

一方で、スーパープレゼンテータ―は、シンプルでパワフルなスライドを、一つの一貫したストーリーとして流れるようにつなぎ合わせています。

だからこそ、リスナーはプレゼンテーションを聞けば聞くほどのめり込み、魅了されます。

 

そして最後に大切なことは、情報の取捨選択かと思います。ストーリー性を保つには、入れるべきではないページも発生します。そういったページはどんどんプレゼンでは説明しない「参考資料」に回した方が良いかと思われます。

プレゼンテーションをつくるときは「こちらが言いたいこと」≠「相手がききたいこと」(イコールでない)ということを意識しなければなりません。

そして何よりもプレゼンスキルの向上にもっとも大切なことは「場馴れ」していること、だと思います。どんどんチャレンジすることが大切なことではないでしょうか。