2017年度中に外環道の千葉区間がいよいよ開通します!

地権者交渉で建設が遅れましたが、用地買収も100%終わり今年度中の開通は間違いないでしょう。外環道が開通することで、浦安にはどのようなメリットがもたらされるのかを考察してみました。



東京外郭環状道路(外環道)の三郷南インターチェンジ−高谷ジャンクション間の15.5キロの建設現場が、開通すれば、浦安から東北道までの走行時間は50分から30分に、松戸市から東京ディズニーランドまでは70分から20分程度に短縮されます。

三郷南ICからの千葉県区間のうち約10キロは、国道298号の地下を外環道が通る構造とし、騒音に配慮する構造となっています。

同区間には採光部があり、ドライバーがまぶしくないように窓をすりガラスにしています。

出展: ネクスコ東日本HP




外環開通による直接的なメリット

工事現場を見ると高谷などの大きなJCTしかよく見えら場所はありませんが、外環道千葉区間は大部分が半地下の掘割構造で、全体の幅員は60メートルです。

もともとは高架の計画でしたが、騒音や日照に対する住民の反対で設計変更となりました。イメージで言うと外環道の大泉あたりと同じ構造となります。

外環開通により、浦安から常磐道、東北道、関越道まで高規格のほぼまっすぐに走れる80〜100キロ道路で向かうことが出来るようになり、くねくねして渋滞だらけの60キロ道路の首都高速を抜ける必要がなくなります。

渋滞回避もそうですし、運転が楽になるメリットもあります。冬にスキーに行く人や、北関東、東北方面に親族がいる方にとっては最高のインフラになるでしょう。

先日は東北道から浦安に戻る用事がありました。河口から首都高に入ったところは浦安までC2がほぼ全線渋滞でした。

渋滞が慢性的に起きており、最低1時間は見ておかないと危険です。しかし外環道が完成すれば首都高を通ることなく浦安に戻ることができ、また、ほぼ直線の道路を快適に走ることができるため大幅な時間短縮が期待されます。




副次的なメリット

北関東から千葉に向かう物流トラックの流れもガラッと変わります。基本首都高速は通らなくなりますので、C2の渋滞も激減することになるでしょう。

朝羽田に行く時には、湾岸線の渋滞でヒヤヒヤする方も多いと思いますが、これが劇的に緩和される可能性もあります。

出展: 国土交通省HP

浦安資産価値への影響

高速や鉄道の開通により利便性が高まる地域は当然に資産価値が上がることは過去の歴史が証明しています。

今回の外環千葉区間は浦安にも多大なメリットをもたらすため、その好影響には期待できるでしょう。

実際、国土交通省が公式に発表した以下の報告書があります。

新浦安のすぐ隣の駅で高速開通の期待により、すでに地価が10%も上昇しているのです。

浦安から高谷までは10分もかかりません。この地価上昇の潮流は間違いなく開通後に浦安に影響をもたらすでしょう。いま浦安に不動産資産をお持ちの方は、焦って売らずに然るべきタイミングを待っても良いかもしれません。

さらに、この高速開通に加えて、第二湾岸線建設が実現すれば、浦安のシティランクは間違いなく日本トップクラスになると推測されます。

第二湾岸線をなぜ必要と考えているかについても、今度記事を書いてみたいと思っています。

加えて、東急ホテルの中で最高ランキングの東京ベイ東急ホテルや、外資の名門ハイアットの系列ホテルが新浦安に開業しますので、周辺地区の付加価値は必ず上がります。

残る課題は一人当たり商業施設数が極端に低いことです。

内田新市長はこの辺りもすでに問題として認識されていらっしゃるとききます。きっと良い解決策を庁内で検討指示頂いているかと思います。

三番線の学習施設用地という一等地も是非市民の方の意向を汲んだ、飲食や生活用品物販機能を持った商業施設との複合施設として、計画を刷新頂けたらと思います。