未来を知ることができたら、誰もが必ず思うことです。しかしそれは簡単ではありません。

日本が世界最先端を行っていたガラケーは、なぜあっというまにiPhoneにやられたのでしょうか?

iPhoneはガラケー以外にも沢山の分野をディスラプトしました。

しかし、考え方一つで、不安な未来の変化は希望に変わります。そんな「未来学」の考え方についてまとめた本をご紹介します。

欧米では「未来学」(futurology)という学問分野があり、客観的なデータと分析をもとに、将来起こりうるシナリオを提示し、意思決定に繋げています。その未来学について、ハーバード大学やコロンビア大学で教鞭を取るエイミー・ウェブ氏の著書がこちらです。

どうしてブラックベリー社はスマホ時代の到来を見抜けず、壊滅したのでしょうか。

そんな沢山の事例を使いながらわかりやすく未来学の本質を説明してくれます。

いまシリコンバレーで起きているブームのうち、何が本物で何が一過性の偽物なのでしょうか。それが見えてくるきっかけになるかもしれません。

本書が示すのは、「これからはこうなるはずだ」という未来の実例ではありません。そういう予言的なものは、恣意的な一方的意見であったり、近視眼的すぎてすぐに陳腐化してしまったり、社会の情勢により一気に真逆になることも多いからです。

本書が伝えるのは、未来学者がどのように情報を集め、仮説を立てていくかという考え方、アプローチ方法を教えてくれます。

 

ニュースの話題からSNS、ツイートまで、いま世の中に出ている大小さまざまな兆し(シグナル)が、やがてつながり、大きなうねりとなり、次の主流となる。

その世の中の流れの見抜き方、シナリオの描き方のプロセスを「6つのステップ」で具体的に説明しています。

これからの未来を作りたい方や、改革やイノベーションに携わる方にはぜひおススメしたい一冊です。