日経に以前お世話になった教授が自動運転に関する記事を執筆されていました。



以下日経新聞より。

出展: 日経新聞

鎌田先生は直接の指導教官ではなかったのですが、授業が面白くて受講しており、当時から自動車工学をやっていらっしゃいました。

授業ではバイクのエンジンを完全分解して、また元に戻して始動できるか、といった実習や、自分でエンジンを設計して、工学部の地下にある機械演習室で自分で金属を加工して部品をつくり、組み立て、最後はそのエンジンの最大トルクで勝負をするという面白い授業がありました。

日本の大学は詰め込みが多い、と批判されることも聞きますが、そんなことは決してないと思います。少なくとも工学部では自由な発想力を鍛え、機械工学の本質を学ぶことができる良い教育であったと思います。

鎌田先生が今も変わらず車の研究をされているということに敬意を感じます。やはり継続は力なり、ですね。だから、自動運転の領域でも最先端を走れるのでしょう。



自動運転の現状と浦安活用

先生曰く、完全自動化はまだまだ課題があります。しかしながら、世界中の技術者が躍起になって開発を進めており、日本でも法整備も含めて調整が進んでいます。

確かに画像解析による自動運転は雪が降ったら?とか白線が消えていたら?といった不安は残りますが、自動運転は画像解析型だけではありません。

例えば首都高はいまその全ての道路が3Dデータ化する作業が進められています。知り合いの人がまさにその担当で忙しく活躍しています。

この三次元のデータの中を周りの車だけはセンサーで認識させながら車を自動運転させるというアイデアです。確かにGPSだけでは電波が切れたらどうしよう、と不安になりますがこれなら安心です。

これであれば首都高限定にはなるが、自動運転は十分に可能です。高速道路も同じことが言えます。

自動運転は高速道路でできればそれだけでも十分に素晴らしいことだと思います。下道は別に自分で運転すれば良い話です。そんなに時間は長くありませんから。

車の自動運転は飛行機のように全て管制されているものよりも遥かに難しいものです。逆にいうと車の自動運転が実現すると、飛行機の自動運転は瞬間的に世界に広がると予測されています。リスクに接する人の数は車の方が遥かに多く、飛行機だから自動運転は危ないというロジックは的を得ていません。

アウディもついにレベル3のほぼ完全自動運転を搭載した車をいよいよ発売するそうです。時代はまさに次のステージに突入しています。

浦安バス政策

以前より浦安にBRT(単なる連結バスではなく、システムとしての高速輸送バス)の導入を提言させていただきました。

持続性のあるインフラとはやはり利益がしっかり出ていることであり、その為には固定費用を抑えることは重要です。

BRTは決められた区画を走るバスであり、制御しやすい道路交通です。完全に外界とシャットダウンされていればゆりかもめのようにすでに自動運転が行われています。

鎌田先生や産学連携で開発された日本の技術を使い、浦安で初の自動運転BRTを浦安〜新浦安〜総合公園で開業することも検討の余地はあるかもしれません。

完全自動化交通の実現にむけて、日本全体で研究を進められたらと思います。

その前に浦安は南北交通の弱さを解消すべく、内田新市長が選挙中に仰っていた、日の出地区〜新浦安駅〜浦安駅の快速バスを1日も早く実現していただけたらと思います。

ご参考記事

おさんぽバスの新路線案についての提案

その上で次世代の浦安市内な交通のあり方に、ステップバイステップで進めて行くのはいかがでしょうか。