現在明海で、市長選の公約であった護岸の解放に向けた工事が進捗しています。
工事の内容はフェンスの設置と、地表面の補修です。まずは明海側の一部から解放を始め、徐々に日の出側に広げていく計画のようです。
現在工事はこのような形で勧められています。
この工事を見ながら考えたこと
この工事を見ながら、ふと対岸に目をやると気になることがありました。
おそらく対岸の高洲側の護岸のように柵が出来て、市民が「オフィシャルに」護岸に降りられるようになるのでしょう。
しかし、対岸の高洲を見ると利用している市民はほとんどいません。
相当な時間をかけて県と交渉をされ、ようやくこぎつけて頂いた護岸の解放ですが、その市民への効果は実はかなり限定的ではないかという懸念が頭をよぎりました。
すでに釣り人は「アンオフィシャル」に護岸に入り釣りを楽しんでいますし、またその他市民の方も柵の隙間から護岸に入り込んでしまっています。
東京湾側の護岸は三番瀬側と違って岸壁が高く、護岸の先には消波ブロックがあり、海を肌で感じることはできません。
もちろん、このままの護岸不法侵入になってしまう状態よりは、合法に護岸解放をして頂いた方が良いのは明らかですが、その裏に県との交渉や県の予算確保にかなりの時間と労を費やして頂いていることを考えると、その費用対効果については検証をする必要があるかもしれません。
「できることから着実に実現する」という方針だと思いますが、もし本命となる海に触れ合える三番瀬側の護岸解放が遅れてしまうことにはならないようにしなければなりません。
もし、この護岸解放が理由でレッドブル・エアレースへの協力ができなくなっているのだとしたら、それも浦安市にとってはマイナスです。
県との交渉は容易ではなく、それを乗り越えて頂いたことへの感謝の一方で、衰退のリスクが高まる浦安に対して本当に実効性のある中期計画を作り、実行するリーダーシップが必要なターニングポイントに来ているかもしれません。
このままの延長で行くと、いま30〜40代の人達が老後を迎えることに浦安は厳しい状況に陥る可能性があります。
人を惹きつけ、常に新しい流入が生まれる浦安を創る仕組みを、行政のリーダーシップで作っていかなければなりません。
四月の市議選には、ぜひその政策を語れる方に出馬して頂きたいと思います。