少し先の話にはなりますが、浦安のすぐ傍に都市部では唯一となる観光施設、エンターテイメントスポーツ施設が来年の完成に向けて工事が進んでいます。
Executive Summary
葛西臨海公園にオリンピック後にも活用できる巨大施設が建設中!
2020年オリンピックに向けて、すぐお隣の葛西臨海公園に隣接する東京都保有地に「カヌー・スラローム会場」が建設が着工されています。
(出社:東京都HP。以後同じ)
ご覧の通り、かなり巨大な施設です。
まずはこの施設の詳細を見てみましょう。
葛西オリンピック カヌー・スラローム会場の詳細
まずコースレイアウトですが、以下の設計となっています。
競技コースは、技術的難度を確保するため、流れに変化を付けられるよう拡張部を 3か所設置
ウォーミングアップコースは、高低差を設けずにポンプで流れを作り、周回する形
両コースとフィニッシュプールを一連として配置することで、コース全体をコンパクト化
コースに隣接する管理棟も堅牢な施設が作られる予定です。
大会終了後には管理棟は利用者が様々な使い方、楽しみ方ができるような施設として建設されます。
さて、肝心のコースは大会終了後にはどのような使い方になるのでしょうか?
大会終了後の施設利用方法
大会終了後にも負の遺産とならないように、この施設は都民や浦安などの近隣住民が楽しめる場所として活用される予定です。もちろんスラロームの練習にも使われますが、一般ユースケースとしては、「ラフティング」が想定されています。
ラフティングといえばこれまで水上温泉などだいぶ遠くまで行かないと楽しめませんでしたが、東京駅から15分のところで楽しめるようになります。
浦安からなら5分です。
ラフティングはガイドがいれば誰でも楽しめるウォータースポーツです。
夏と冬は真逆ですが、かつての湾岸スキーヤーを思い出させる施設ですね。
海外にも人工ラフティング場があります。
白いスプラッシュが立ちまくる急流のため、White waterと呼ばれているそうですね。
海外の人工ラフティングコースでは、もちろん上級者向けにも解放していますが、以下のような活用、プログラムが提供されています。
・会社のみんなでチームビルディングのためのラフティング
・家族のためのラフティング
家族パッケージでは約3万円弱で、最大7〜8名まで乗船(4名以上が必須)となり、子供は5歳からオーケーだそうです。
ロンドンオリンピックも人工激流を地域創生に活用
これらはロンドンオリンピックのカヌー会場です。こちらも人工コースとなります。
ロンドンオリンピックは、オリンピック施設のレガシー活用の成功事例と言われておりますが、下記のラウンジでバーベキューなども楽しめるレジャースポットとなっています。
浦安から5分の葛西臨海公園にも、家族で楽しめるウォーターアクティビティが2019年に誕生するわけです。
果たしてどれくらいの需要が取れるかはまだ分からないところもありますが、もう着工している以上、活用し、楽しむしかありません!
さらに潮見、新木場、葛西、幕張にオリンピック関連施設が設置されるため、京葉線のアップグレードに対する資本投下は間違いなく行われるでしょう。
交通インフラの強化により、周辺地区の不動産価値は上がります。(ただし、需給はより強い影響を与えるため、江東区の湾岸地域は供給過剰リスクがある点には要注意です)
オリンピックが果たして経済全体に効果があるのかは冷静に検討する必要がありますが、関連施設の周辺地域は恩恵を受ける構造であり、浦安もその1つの地域であることは間違いないでしょう。